2021年7月6日放送

キンメダイ漁師 田村 昌義さん。
千葉県銚子市で水揚げされる、今が旬の金目鯛。
高いものになると6万円の値がつくというブランド魚が「銚子つりきんめ」です。
「500g以上で、手釣りでとったキンメダイです。
ちょっとの傷でもB級品になってしまうので、とても丁寧に扱っています。」
釣り糸に60本もの針をつけた「立て縄」を海に落とし、
深海に住むキンメダイを狙います。
「深くて500~600mあるんで、潮の速さと流れとで魚の目の前に針が落ちないとか
やっぱり一筋縄ではいかないですね。」
針にかかった感触があったら、そこからはスピードが命!
「サメやイルカがキンメダイを食いにきちゃうんですよ。
60本、速く慎重に上げなきゃいけないんです。
でも釣り上げる速度は、3本の指に入るくらい速いと思ってます。」
脂がのりきった“銚子つりきんめ”を味わうには、煮つけが一番。
「銚子沖が、キンメダイの北限なので寒いところで脂肪を蓄える。
だからぷっくりとして脂ものっていて、よそとはちょっと違うのかなって。」
銚子つりきんめのブランドを守り続ける、田村さんが共感する言葉…

「魚釣りは数学のようなものだ。というのは、完全にマスターできないからだ。」

『釣魚大全』を書いたイギリスの作家、アイザック・ウォルトン(1593-1683)の言葉。

「『キンメダイって言ったら銚子だよね』って言ってもらえるように
全国の人に食べてもらいたいなと思ってます。」