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生まれ変わり?50年前の戦争の記憶を話す2歳の男の子…不思議な出来事と彼のその後とは!?

2023.11.28 公開

2000年、アメリカ・ルイジアナ州ラファイエット。夫ブルース・ライニンガーと妻アンドレアには一人息子のジェームズがいた。

ジェームズは1998年生まれ、2歳の誕生日からしばらくすると、突然夜泣きをするようになったジェームズ。

それは日に日にひどくなり、「飛行機が!炎上!閉じ込められた!出られない!」とハッキリと繰り返していた。「炎上」などと難しい言葉も話している。

ある日、ジェームズはいきなり話を始めた。

ジェームズという自分と同じ名前の人が乗っていたといい、その他には「ジャック・ラーセン。ジェームズはコルセアに乗ったんだ」と話す。その飛行機は「ナトマ」という船からきたという。

戦闘機好きのジェームズなら知っていても無理はなかったが、「ナトマ」は父も聞いたことのない言葉だった。調べてみるとそれはアメリカ航空母艦・ナトマベイのこと。1945年には硫黄島作戦に参加していた。

ジェームズはなぜナトマベイのことを知っていたのか?

数週間後、父が太平洋戦争に関する本を読んでいるとジェームズは「ジェームズはここで撃たれたんだ」と硫黄島の写真を指差した。

息子の言うことを信じるなら、この「ジェームズ」は、戦争中、ナトマベイから飛び立ち日本軍の攻撃を受け炎上。息子はもしかして、誰かの記憶を持って生まれてきたのか?父はすぐに第二次世界大戦の航空母艦での戦死者名簿にアクセスした。

息子が話していたジャック・ラーセンという名前を名簿から探すが、ジャック・ラーセンという名前はなかった。

だが、戦死者名簿の中に息子のジェームズが口にした「ジェームズはここで撃たれたんだ」と一致するジェームズ・ヒューストンという名前があった。

そんなある時、「ナトマベイ戦友会」という航空母艦ナトマベイに関わったかつての兵士たちが一同に会するというお知らせを見つけ、父は不思議な夢の真相を探るべく記者を装って参加し、ジェームズ・ヒューストンの情報を探した。

ナトマベイに乗っていたジェームズ・ヒューストンは、1945年3月3日に撃たれて行方不明だという。

次に父はジェームズが口にしたジャック・ラーセンという人物のことを尋ねた。元軍人はジャック・ラーセンが同じ部隊だったと話していた。ジャック・ラーセンは実在し、今も生きているという。

父はすぐに、彼が住んでいるというアーカンソー州へ向かった。

ジャック・ラーセンには、ジェームズの不思議な記憶の話を包み隠さず話した。するとジャック・ラーセンは「1945年3月3日。私も彼と一緒にナトマベイから飛び立ちました。そしてやっとの思いで帰艦したとき気づいたんです。ジェームズの姿がないって」と語った。

やがて、ジェームズは戦争の話をすることは無くなった。それどころか、以前話した記憶すら覚えてないというようになった。しかし、父はどうしても息子の記憶が気になり2003年2月、ある重要人物に行き着いた。それは亡くなったジェームズ・ヒューストンの実の姉、アン・バロンだった。

アン・バロンから写真が送られてきた。そこには若かりし日のジェームズ・ヒューストン、そして大きなエンジンと折れ曲がった翼が写っていた。

ジェームズ・ヒューストンの後ろの飛行機は紛れもなくコルセア。話を聞いたナトマベイの戦友はその事実を知らなかったが、ジェームズが言った通りジェームズ・ヒューストンはコルセアに乗っていたのだった。

不思議な記憶を持つ少年・ジェームズは現在25歳。彼は2020年にアメリカ陸軍に入隊。奇しくもジェームズ・ヒューストンの遺志を継ぐかのような人生を歩んでいる。

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