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コンプレックスが大逆転で大好きに
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2012年。イギリスの港町、リバプール。
3人兄弟の長女、デルシャ・キャンベルはある悩みを抱えていた。
"コンプレックスは、自分の眉毛"
それは...眉毛。
色が薄いのが嫌で、いつも黒くしているのだがなかなかうまく描けない。
忙しい朝は眉毛が上手く作れないまま出勤することも多く、
そんな日は一日中ブルーな気分が続く。
眉毛にコンプレックスもつデルシャは
ある日、友人から眉毛をタトゥーにする事を勧められた。
タトゥーにすれば眉毛の色や形、毛の量も気にする必要はなくなる。
理想の眉毛を手にすることが出来ると考えたデルシャは
自分の眉毛にタトゥーを入れることにした。
"しかし、手術は大失敗"
手術後、いよいよ理想の眉毛と対面できる。
そう思って鏡を見たデルシャだったが、何かおかしい。
元の眉毛がないし、タトゥーはずいぶん高い位置にある。
担当者は手術後すぐは腫れているから違和感があるだけだと言っていたが
明らかに要望していた眉毛とは違う。
二度と元には戻らぬ大失敗。デルシャは立ち直ることが出来なかった。
"大失敗が本来の自分を愛するきっかけに"
さらに大きなコンプレックスとなってしまった眉毛。
人前に出るのが怖くなり、人付き合いも減っていく。
ひたすら後悔する日々。
そんな時だった、眉毛を触ると何かの感触を感じた。
デルシャの本来の眉毛が生えてきたのだ。
その瞬間、本来の自分を取り戻したと感じたデルシャは
再び元気を取り戻した。
それからというもの、デルシャはタトゥーの眉毛と本来の眉毛の計4本が
ある状態で人前に出ることにした。
4本になってもこちらの方がステキに思えるようになったのだ。
こうしてデルシャはタトゥーの大失敗によって、これまでコンプレックスだった
本来の眉毛、そして本来の自分を愛せるようになった。
現在、デルシャはタトゥーを消す治療を受け本来の眉毛を取り戻した。
今では笑顔で外出できるようになったという。