超えらい両親と沢山の子ども
イギリス・ランカシャー州の大きな一軒家。
ドアには「いきのいい子どもたちが住んでいます」と注意書きが書いてある。
それには驚きの理由があった。
"イギリス一の大家族"
朝7時。母親が声をかけると、子どもたちが続々と起きてきた。
毎朝、子ども達を学校に送り出すのは、想像を絶する光景だ。
それにしても、この一家には一体子どもが何人いるのか?
実はこの家、イギリス一の大家族と言われているラドフォード家。
27歳から去年生まれたばかりの赤ちゃんまで、総勢18人の子どもがいた!
子どもたちの両親は41歳の母スーと45歳の父ノエル。
第一子を出産したのはスーがなんと14歳の時だった。
子どもたちは、成人している建築現場で働く27歳の長男、22歳の長女。
家業を手伝う2女と、会計事務所で働く2男、3男は高校生。
4男以降は毎年生まれ続け、10男は残念ながら死産だったが、
その悲しみを乗り越え去年8女が誕生。現在10男8女のなんと18人兄弟!
実は両親は2人とも生まれてすぐ養子に出されていた。
つまり本当の親のもとで暮らしていない。
だから自分の子どもたちが幸せに親のもとで暮らすのが喜びだったという。
しかも母親のスーは全員を母乳で育てた。ちなみに18人の子どもと別に犬も4匹いる。
父親のノエルは騒がしくても子ども達に囲まれている事に幸せを感じているという。
22歳の長女ソフィーは結婚し家を出て、近所で暮らしている。
そんなソフィーはすでに3人の子どもを出産している。
そして過去には母と娘が同じ年に出産した事もある。
しかも母親のスーはまたもや妊娠が発覚。いま19人目の子どもがお腹にいるという。
そんなイギリス一の大家族ラドフォード家、気になる生活費は一体どうしているのか?
"家族を守るたくましい両親"
ゆりかごから墓場までで有名なイギリスの手厚い社会福祉。
生活保護もかなり充実している。
ということはこの家族も生活保護を受けているのか?
実はこの家族、生活保護は一切受けていなかった。
父ノエルはパイを作る職人であり、店の経営者。
2女クロエも手伝い家族で経営している。
自宅は12年前に24万ポンド、当時の価格でおよそ4800万円で購入。
築118年、10LDKの大豪邸。
そんなにぎやかな大家族、ラドフォード家の一日に密着した。
朝7時、4つあるトイレは壮絶な奪い合い。
トイレットペーパーは1日に4ロール使い切るという。
そして、登校時間。
父はこの時間に合わせて店から一時帰宅し、自らミニバスを運転して
子どもたちを学校に送っている。
その頃家では...散らかった子ども部屋を母親が一人で片付け、ベッドメイキング。
まだ学校に行けない子どもたちの面倒もみなくてはならないが、
ベビーシッターやヘルパーは雇っていない。
"消費量も桁違い!"
これだけの大家族の為、洗濯機は多い時で6回も回す。
大量の洗濯物も、母スーには全て誰の服か分かっているという。
1日のクライマックス、大家族の夕食タイムが始まる。
インスタント食品は使わず、全員分ちゃんと作るようにしている。
この日の食材は、ソーセージ48本、ポテト2.5キロ、そしてブロッコリー3袋、
ポークチョップ、煮込み野菜、パスタ、フィッシュパイ...など。
父親のレパートリーはたくさん。
夕食は家族全員そろって一緒に、が一家のルール。
一番の出費が食費。
週に約4万円の予算でやっているが、予算オーバーした時は、
安いスーパーを探したり、安上がりなパスタやポテト、コンビーフを使ったメニューで
しのぐという。
そんな毎日の中でも彼らは少しずつ貯金し年に1度はキャンプや家族旅行に出かけている。
そして、それぞれの誕生日とクリスマスにはプレゼントも用意する。
クリスマスプレゼントには何と46万円もかかってしまうという。
母親のスーに、改めて何人子どもを産むのか聞いてみると、
「19人で終わりです」と言ったが...
子ども達は「20人目もいくかもね」とその言葉を信じていないようだった。
イギリス一の大家族、ラドフォード家。
間もなく19人目が誕生する夫婦には、
たくさんの孫に囲まれて暮らすという夢がある。