2016年6月29日 ON AIR
庭に生えた危険な草
島根県・出雲市。
この町に住む民子さんはある物を口にしたせいで、恐ろしい体験をしたという。
彼女が食べた物、それは...ニラ入りのトマトソースパスタ。
一体この料理の何が問題だったのか!?
2014年5月の事。民子さんは夫と91歳になる父親と3人家族。
この日夕食にそのパスタを食べるとなんだか胸のあたりがムカムカした。
急いでトイレに。食べた物を戻すと少し楽になった。
しかし食卓に戻ると...父もなんだか調子が悪そう。
父は91歳、かなり調子が悪そうだ。
すぐに救急車で病院に搬送。父は嘔吐を繰り返し、なんとか回復したものの1日入院した。
一体、あのパスタの何が原因だったのか?
実は夕食を作る前の事。家の畑には父が刈り取った新鮮なニラが。
しかし料理に使おうと台所でニラをきざんでいる時、
あまりニラ特有のニオイがしない事に違和感を覚えた。
だが、あまり深くは考えずパスタに彩りを加えるため使ってしまった。
実はこの植物、ニラではなくスイセンの葉だった。
キレイな花を咲かせるスイセンだが、葉の形はニラととても良く似ているため
間違えて食べてしまうケースが後を絶たない。
見分け方はスイセンはニラに比べて葉の幅が広い事や草の丈が高い事などの特徴がある。
だが、一番の違いはニラ特有の匂いがない事。
そのスイセンにはリコリンという毒物が含まれており、食べると下痢や嘔吐などの症状を
引き起こす。
今年6月3日にも青森でニラと間違えスイセンを食べた3人が食中毒を起こし
救急搬送された。
頻発する事故。消費者庁も注意を呼び掛けている。