2016年6月29日 ON AIR
誰もいなくなった村
数年前まで...普通に生活をしていた村が、
今ではまるでゴーストタウンのようになってしまった。
大地震があったわけではない。この地に一体何が起きたのか?
それはギリシャ中央部にある。
首都アテネから車で4時間ほど。山間部にある小さな村ロポト。
数年前までは学校があり、子ども達の楽しそうな声が聞こえてきた。
村の中心にある教会はいつも多くの人が集まり、憩いの場だった。
だがこの平和な村が誰もが予想しない事態に。
突如、村が崩壊したのだ。
見渡す限り、がれきの山。
およそ300組の家族が暮らしていた山間の平和な村。
それが今では誰もいなくなりゴーストタウンと化した。
この先もここには人は住めない可能性が高い。
一体この村に何が起きたのか!?
今からわずか4年前...この町を大きな災害が襲った。
実は村が崩壊した原因は雨水や地下水がたまりすぎた事で地盤が崩壊したのだという。
もともと、ここは水はけが悪く水分を多く含んだ地盤だった。
そして2012年、大雨が続いた事により更に緩くなった地盤がついに崩れ始めた。
地すべりは今も続いており、1回の異変で15㎝ほど地盤が沈み込む。
そのスピードがゆるやかな為、けが人や死者は出ていないが
人々は村を離れざるを得なくなった。
わずか4年で廃墟と化した村。世界にあまり知られていない危険地帯だ。