放送内容

2016年7月13日 ON AIR

仰天警察24時 フィリピン パート3

常夏の島・セブ島。
フィリピン有数の大都市であり、世界的にはビーチリゾートで有名。
毎年多くの旅行者が訪れる。


"最初の事件が発生!"


今回密着するのは、セブ警察第2分署のユーリセス・リアレス刑事。
午前8時、密着してすぐ事件が舞い込んだ。
なんと被害者が歩いて通報しにきた。しかも自分のアパートにいた泥棒を捕まえたという。
セブで最も多い犯罪が窃盗。この手の連絡は、ひっきりなしにくるという。


現場に到着すると...アパートの住民が集まっていた。
通報者の白いTシャツの男性に状況を確認すると、犯人はすぐ隣にいる男とのこと。
まさか横にいたこの男が犯人?なんとも自由な感じ。


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被害者によると盗まれたのは傘や靴。
最近設置したばかりの防犯カメラに盗みの現場が、共犯者と思われる男と
バッチリ映っていた。


とにかく詳しい話を聞くために 警察署へ連行する。
犯人は会社勤めをしている40代の男。否認していたがすぐに証拠が男の財布から
見つかった。


犯人の財布から出てきたのは質屋のレシート。
小遣い欲しさに靴を盗んで売っていたのだ。
すぐに共犯者も見つかり、ふたり揃って窃盗の容疑で逮捕となった。


"スパイを使った違法ドラッグの摘発!"


そして、次なる事件に密着。
今度は、とある路地へ向かった。
なんとここでスパイと待ち合わせをしているという。


実はフィリピンはスパイだらけ。警察に情報提供すると高額の報酬を受け取れるため
貧困層はこぞってスパイとなる。
そして今日も麻薬組織の情報をもったスパイが来ると言う。


待ち合わせ場所に到着。車で待つことに。
万が一に備え装備を確認、ナイフと銃が2丁。
準備は万端だが、肝心のスパイが来ない。


もしかしてスパイの身に何かあったのか?
電話をすると、出たのはスパイの奥さん。
なんと、スパイは寝坊して遅れていただけだった!


そして待つこと1時間、スパイがやって来た。
寝坊しても、急ぐ様子はない。
彼はドラッグの売人だったが逮捕されたことをきっかけにスパイ転身。


男は違法ドラッグの売買の情報をキャッチしていた。
そして、もう1人スパイが合流したところで作戦開始。
これから薬を売っているところに行って、テストバイなるものを行うという。


テストバイとは、違法ドラッグの売買の証拠をあげるためスパイが実際に買いに行く。
買う事ができればそれが売買の証拠となる。


現場近くまで車で行くと、スパイの2人が向かう。
2人を残し、警察はすぐに現場を離れる。
それから1時間後。あのスパイが服を変えて戻ってきた。


テストバイは成功した模様。しかし、仰天スタッフは信じられない言葉を聞く
なんと、買ったドラッグはスパイが使ったという。
フィリピンでは違法ドラッグは現行犯逮捕。なので逮捕しないという。


スパイは道案内のため先に出発。そして刑事たちも動く。
現場へ急行すると、案内役のスパイがやってくるのを車内で待つ。


すると...さっきドラッグを使っていたスパイが現れた。
今、複数人が違法ドラッグを使用している最中とのこと。
このチャンスを逃す手はない。刑事たちはスラム街の中へ。


このあたりは正確な地図はなく、頼りは先頭を行くスパイだけ。
相手に悟られぬよう、ギリギリのスピードで現場へ急ぐ。
現行犯でなければ意味がないのだ。


着いたのは民家。ここが違法ドラッグのアジトだというのか?
中へ入ると...そこには違法ドラッグを使用したと思われる残骸。間違いない。
わずかだが覚せい剤も見つかった。


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小さな子どもがいる家が違法ドラッグの巣となっていた。
結局6人の男が違法ドラッグ所持・使用の容疑で現行犯逮捕となった。


"セブ島の刑務所に潜入!"


違法ドラッグの罪は重い。
懲役10年以上になる可能性が高く、逮捕された者は刑務所へいく。
ではそんなセブの刑務所とはどんなところなのか?


セブの中心部から車で2時間。山奥にある更生施設で撮影許可が下りた。
中で囚人が待っていた。看守ではなく囚人が案内してくれるという。
殺人犯やら男女合わせて約3000人が収容されている。その生活は信じられないものだった。


まずは、なにやら囚人たちの人だかり。
彼らの視線の先には、なんとテレビ。
その他にも、筋トレに精を出す者や、バレーボールにビリヤード、
趣味に興じる者、昼寝中の者。


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別の場所で行われているのは、ビンゴゲーム。
台の上ではまさかの金のやり取りも。ギャンブルは黙認らしい。


さらに囚人の一人がタバコを一本1ペソで売っていた。
この刑務所は信じられない程、規則が緩い。


次に向かったのは女性専用の監房。
中を覗いてみると...左右に二段ベッドが連なっている。
囚人たちは私物を持ち込み、まるで女子寮のよう。


ここにもテレビはあるし、タバコも吸える。
女性らしく爪の手入れをしたり、ファッション雑誌に夢中の囚人も。
獄中であることを忘れてしまいそうになるが、こんなにゆるいのにはワケがあった。


そのワケとは、ここにいる囚人たちはまだ裁判中だということ。
裁判中の身ゆえに判決に不利になるような事はしないのだという。
そのため、約3000人もの囚人がいるにも関わらずトラブルは非常に少ないらしい。


そんな超自由な刑務所が、今世界中から注目を集めていた。
グラウンドに集まった囚人たち。そして始まったのが...なんとダンス。
ケンカなどのトラブルを抑える目的で始めたのだが、そのダンスを動画サイトに
アップした途端、世界中で大人気となった。


視聴回数はなんと4000万回以上。
今では月に一度、イベントを開催。
そこにはニュージーランドから日本、デンマークまで海外からたくさんの人が訪れていた。


入場料は無料。タダでこの圧巻のダンスを見ることができるということで
今では人気観光スポットに。
ダンスの後はTシャツを販売し、刑務所の運営の助けとなっている。


刑務所長によると、囚人の更生は深刻な問題で、
出所しても再犯で戻って来る囚人がとても多いとの事。
犯罪の撲滅を目指し奮闘する刑務所と警察の闘いは続く。

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