放送内容

2016年9月21日 ON AIR

小さな小さな女の子の奇跡

カナダ南部に位置するオンタリオ州に
手の平に乗るほど体の小さな少女がいる。
もちろん人形ではない。名前をケナディという。


4歳にして身長66cm、体重は4.5kg。
生後数か月の赤ちゃんほどの大きさしかない。


"原発性小人症とは?"


ケナディは、ブロムリー家の長女として生まれた。
決して早産だったわけではないが...身長18cm、体重は1キロ程で産まれた。


吸う力が弱く、母乳を飲めない為、チューブを通してミルクを与えた。
ところが、ケナディは、数か月たっても、一向に体重が増えなかった。
そして、医師から告げられた病名は...


原発性小人症(げんぱつせい しょうじんしょう)
体の成長が遅く、著しい低身長となる疾患。
両親からの遺伝によって引き起こされ、頭蓋骨は小さく、骨はもろく折れやすい。


彼女が2歳のとき、弟も産まれた。
弟の体にはまったく異常はなかったが、ブロムリー夫妻の遺伝子の組み合わせでは、
4分の1の確率で、原発性小人症の子どもが生まれる事が判明した。


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4歳になってもおしゃぶりがないと、落ち着いて眠ることができない。
ベッドも生まれた当時のままの赤ちゃん用サイズ。
ケナディは、ぼんやりとしか、ものが見えない。


また、鼓膜には小さな穴が開いていて、うまく聞き取ることができない。
そして、両親が、特に気をつけたのが、手首の脱臼...。
関節の噛み合わせがゆるくてすぐに外れてしまう。
少しぶつかっただけでも骨折の危険があり、運動することもできなかった。


"同じ症状と闘う人たちの希望の光に"


7歳になったケナディは普通の小学校に通っていた。
そして、原発性小人症のケナディに奇跡が起き始めている。
なんと走ることができるまでに骨が強くなったのだ。


それから6年、13歳となったケナディは見違える程に大きくなった。
4歳の時と比べると、身長が30cmも伸びている。
また、骨密度を調べると通常の密度になっていたという。


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さらに10代になって理解力が増し、
できることがどんどん増えてきているという。

原発性小人症において異例の成長を見せているケナディ。
彼女の存在は同じ症状と闘う人たちの希望の光となっている。

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