いじめられた少女の大逆転
アメリカ・フロリダ州マイアミ。
ここに今、全米で話題となっているスーパーキッズがいる。
ミラ・ビゾットちゃん9歳。
一見、普通の女の子なのだが一体どんなスーパーキッズなのか?
"いじめに耐える毎日"
今から2年前...小学校2年生のミラはどこにでもいる普通の少女だった。
学校では、明るく何事にも積極的。
友達も多く毎日を元気に楽しく過ごしていた。
そんな彼女は学校が終わると父親が経営するスポーツジムへ。
でもミラは宿題をしたり、コーチの人と遊んだりするのみでトレーニングはしていなかった。
しかしある日、そんな生活が一変してしまう。
仲の良かった友達の態度が急に変わったのだ。
しばらくするとその理由が分かった。
学校でもリーダー的な存在の女の子が原因だった。
明るく人気者だったミラにその少女は嫉妬し、仲間外れにしようとしたのだ。
子どもの世界は時に残酷。たちまち、クラス中が口もきいてくれなくなってしまった。
両親に相談しようと考えたが、心配をかけたくない。そう思うと、言い出せなかった。
3年生になると、いじめはさらにエスカレートする。
毎日、ただ早く時間が過ぎることを願い続けていた。
"障害物レースとの出会いが少女を変えた!"
そんなある日。
ミラは障害物レースに出場する父の応援に行くことになった。
アメリカでは最近バトルフロッグやスパルタンレースなどと呼ばれている
障害物レースが盛んになっている。
自然を生かしたコースに大掛かりな障害物を設置して行われるレースに
父も参加するというのだ。
そんな辛いレースになぜ参加するんだろう?疑問に思ったミラは父に聞いてみた。
すると、父からはこういう答えが返ってきた。
父「いろんな障害を工夫して乗り越えていくことが面白いんだよ。
どんな障害でも決してあきらめないことが大事なんだ」
どんな障害も自分で乗り越える。決してあきらめない・・・
レースを見ているうちに自分をいじめてきた奴らのことが浮かんできた。
絶対に見返したい!
そしてその夜、ミラはついに両親にいじめられていることを告げ、
いじめっ子たちを見返すために自分もレースに出たいと頼み込んだ。
両親もミラの揺るぎない決意に出場を了承した。
レースに向けた厳しいトレーニングはその翌日から始まった。
最初は何もできなかったが、絶対レースに出る!と時間を見つけてはトレーニング。
次第に体力もついてきた。
肉体は9歳の少女とは思えないほどたくましくなり、
ついに今年3月、レースに挑戦することに。
出場するのはアメリカ海軍のトレーニングからヒントを得て考案した、
過酷な24時間耐久障害物レース「BFX24」。
父親が伴走するという条件付きで、最年少選手として参加を認められた。
大人でも音をあげる苛酷なレース。
しかしミラはわずか4時間しか仮眠をとらず24時間コースを走った。
25の障害物がある、8キロのコースを6周、その小さな体で最後まで走りきったのだ!
ミラの快挙は「9歳少女の行く手に障害はなかった!」と、称賛された。
すると、クラスの空気は一変!いじめっ子のリーダーも直接謝罪に来たという。
こうして、ミラは厳しいレースだけでなくいじめも見事克服したのだった。
あのレースから半年。彼女は今も毎日3時間のトレーニングを欠かさない。
今日も体を鍛えるミラちゃん。将来の夢はオリンピック選手だという!