超ラッキーな大当たり男
オーストラリア・メルボルン郊外で奇跡のような出来事が起きた。
類まれな幸運に恵まれたビル・モーガンさん。彼に起こった奇跡とは。
"ラッキーの始まりは突然に"
1998年6月。
当時トラックの運転手をしていたビルは倒れた荷物に挟まれるという
アクシデントに見舞われた。
この時、激しく胸を圧迫されたことが原因で、心臓発作を起こしてしまう。
すぐさま病院に運び込まれるも危篤状態が続き、15日間も生死をさまようことに。
何とか生還を果たしたビルだが、なぜか彼に喜びはなかった。
なぜなら、入院費があまりにも高額のため財産をすべて使い果たしてしまったからだった。
さらに、住むところまでも失ったビルはキャンピングカーでの生活を余儀なくされた。
不自由な生活が続く毎日。早くこんな生活から抜け出したい。
ビルは夢を託し、このころから懸賞くじを購入するようになっていた。
そして運命の1999年5月17日。彼のラッキーな物語が始まる。
この日も懸賞くじを購入するために、売り場に出かけたビル。
いつものように5ドルの懸賞くじを1枚買った。
この懸賞くじ、買ったその場で当せん金が分かるスクラッチ式。
同じ数字が3つそろうと大当たりが。
例えば、100ドルが3つそろえば、100ドルが当たり。
1000ドルが3つそろえば1000ドル当たり。
テレビが3つそろえばテレビが当たるという仕組み。
さっそく削ってみると、何やら驚くビル。なんと210万円の車が当たった!
1度死にかけた男が懸賞くじを当てた。そのことを聞き、地元のテレビ局が取材に訪れた。
"再現するはずがそれ以上のラッキーに"
そしてこの直後に信じられないことが起きた。
テレビのスタッフがビルに、懸賞くじが当たった時の再現を頼んだ。
ご機嫌のビルはもちろん快諾。
ビルはあの日を思い出し、売り場に並んだ。
自分のお金で懸賞くじを買い、とても自然な演技であの日を再現する。
そして、当たった時と同じように、懸賞くじを削っていく。
そして、やがて手の動きが止まり...何やら興奮気味に話すビル。
しばらくするとビルが泣いてしまった。
自然な演技でいいはずなのにちょっとやりすぎではないか?
そうではない、まさに信じられないような幸運がこの瞬間に起こった。
ビルの懸賞くじを見ると25万オーストラリアドルが3つ。
なんと約2000万円が大当たりしていたのだ!
カメラの前で懸賞くじを当てた超ラッキーな男、ビル・モーガン。
その様子はさっそくニュースにもなった。
翌日には、今一番ラッキーな男として紹介された。
しかも、この大当たりにはある偶然が関係していた。
当せんの瞬間を再現するために懸賞くじを買おうとするビル。
その時、ビルの前に割り込む男がいた。
しかし優しいビルは順番を譲った。
もしこの男が割り込んでいなかったら順番がずれて懸賞くじは当たっていなかった。
運命を分けたこの偶然。まさに超ラッキーな男である。
その後、ビルは当せん金で家を購入。お値段およそ960万円。
今では何一つ不自由ない幸せな生活を手に入れたという。