ソファから大金
もしも、中古品の家具から、大金が出てきたら...
そんな事が2年前、ニューヨークで起きた。
しかし、この信じられない出来事の陰には、ある夫婦の深い絆の物語が隠されていた。
"大事なソファが売られていた!"
ある老婦人が腰の骨折で数週間入院し、久しぶりに家に帰ってきた。
久しぶりに帰った我が家、見るといつもの場所に置いてあったソファが
ベッドに変わっていた。
家族は老婦人の体を考慮して入院中にベッドに変えたという。
良かれと思ってやった事...しかし老婦人は喜ぶどころか、取り乱した。
それもそのはず、処分してしまったというソファには、
なんと約400万円が隠されていたという。一体なぜそんな大金が?
その理由は40年ほど前にさかのぼる。
若き日の婦人、夫ももちろん健在のこの頃、結婚当初になけなしのお金で買った
ソファに座って過ごすのが、夫婦は好きだった。
そんなある日...夫が心臓の病に倒れた。
その時は大事に至らなかったが...その後、夫に変化が起きた。
夫は万が一自分に何か起きた時のためにと生活費とは別に妻にお金を渡すようになった。
それからというもの、夫はわずかずつ毎週お金を渡し続ける。
そのお金を、妻はいつも過ごしているソファなら安心としまっていたのだ。
幸い夫は大きな発作など起こさず、秘密の貯金は30年間も続いた。
やがて夫が病で亡くなると、妻は1日をソファのあるリビングだけで過ごすようになった。
そして現在、夫のぬくもりと大金が詰まったそのソファが、
入院中に処分されてしまったのだ。
家族はリサイクルショップに問い合わせるが、もうその店にはないという。
愛する夫が残してくれたお金は思い出のソファと共に消えてしまった。
果してあのソファはどこに行ってしまったのか?
"ソファを購入した若者たちがとった行動は?"
その数日前、店にあったソファに目が留まった客がいた。
それはルームシェアを始めたばかりの若者達。
事もあろうにあのソファは、20ドルという破格の値段で売りに出されていた。
お買い得だと喜んで即決!こうして思い出のソファは若者達の手に落ちた。
それから、2か月。若者の一人は何かクッションに違和感を覚えた。
そして、大金を見つけてしまう。その金額...約400万円!
一瞬にして大金を手にいれた3人は大興奮、思わず写真を撮った!
彼らはこのお金を何に使ってしまうのだろうか?
一方、老婦人は落胆する日々を送っていた。
そんなある晩、老婦人の家に電話が鳴った。
電話に出るとビックリ!なんと見ず知らずの人がお金を返すという。
実は...大金をソファから見つけた若者達は一緒にある伝票を見つけた。
そこには、老婦人の名前と住所が。若者たちはこの伝票を見て本当の持ち主が
困っているはずだと考えた。こうして3人は老婦人宅へ電話をしてきたのだ。
老婦人はこの若者たちの行動に感動し、お礼に1000ドルを渡した。
若者たちはもらったお金で夕食を食べに行ったという。
400万円を手にすることは出来なかったが、彼らはお腹も心も満たされた。
その後、老婦人はまたこのような事が無いようにあの400万円を銀行に預けたという。