放送内容

2017年1月18日 ON AIR

なんでこんなになった?世界大注目の少年

首都ジャカルタから車で2時間の場所にあるチプルワサリ村。
水田が広がる人口約3000人のこの農村に住む10歳の少年が全世界で注目された。
一体どんな少年なのか?仰天スタッフはその少年の家を訪れた。


"体重200キロ目前の10歳の少年"


少年のお宅に到着すると、出迎えてくれたのは父親のアデさんと母親のロカヤーさん。
中に通してもらうと、そこにいたのは100キロを優に超える巨体の人物。


実はこの人物こそ世界中が注目する少年、アリヤ・ペルマナくんだった!
もちろん注目の理由は10歳にして186キロというド迫力ボディ。


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普通では見られない場所に肉の割れ目がある。
身長は153cmと、10歳にしては少し大きめだが、
スリーサイズは上から165、180、166、腕周りは85cm。


2006年、アリヤくんは、この家の二男として誕生。
生まれた時の体重は3800g。


7歳上の兄は村の外の高校に行くため、3年前家を出たので、
今は警備員の仕事をする父と、専業主婦の母と3人暮らし。


この辺りでは平均的な家庭だというが、アリヤくんが4歳のころから
食事の量が増えていき、アリヤくんの食費のために借金をすることもあったという。


白米が大好きで、そのおかずは卵入りのインスタントラーメン。
なんと1日でごはん8合と、ラーメン10杯を食べていた。


加えて、間食にパンやスナック菓子!
さらに、この地域で子どもたちに人気の劇甘ジュースを1日に30本もがぶ飲み。
このジュースには角砂糖4個分の糖分が入っているため、なんと1日で角砂糖120個分の糖分を取っていた!


食べて食べて1年で10kg以上太り、ついに120kgを超え
歩くのが辛くて、小学校にも通えなくなり家で勉強とゲームの日々。
そしてこの1年で一気に186kgまで増加させてしまった!


そんな噂を聞いて、海外のメディアも彼に注目し、多数の取材が舞い込んだ。
さらにインドネシア国内でも動きが。
話を聞きつけた都市部の病院が、アリヤくんの検査を買って出たのだ。


特別チームを組み1週間、徹底的に検査したというが、
その結果は、なんと異常なし。


こんな体なのに、至って健康と診断された!
とは言え、このままでは将来病気になるリスクがあると忠告され、
ダイエットを決意!


そんなアリヤくんのダイエット生活をのぞいてみた。
そこには驚きの光景が待っていた!


"ダイエット中?なのに食べ過ぎる"


朝6時半、自分の部屋で寝ているというアリヤくん。
母親に起こされ、寝起きはすこぶる悪い。


そのまま朝ごはん。
この日のメニューは油ものを抑えた豆腐ともやしの炒め物。
以前のがっつりメニューに比べるとかなりライト。


朝食後は、朝のひとっ風呂。
寝汗がすごいので、風呂に入らないとあせもになってしまう。


服は全て特注。自分だけでは無理なので両親が着せていく。
実はアリヤくん、ダイエットで少し痩せたことで学校にまた通えるようになったという。


実はアリヤ君の学校は家から超近い。その距離およそ50メートル。
村で唯一の小学校で全校生徒はおよそ300人。


10歳のアリヤくんは今4年生。
教室はみんな壁際に机を並べる形だが、巨体を誇るアリヤくんは、ひとりだけ大きな机と椅子を与えられ、ど真ん中に鎮座。
しかし、しばらくして再び教室を覗くとなんと床に寝転がっていた。


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椅子だとしばらくするとお尻が痛くなってしまうので、特別にこの体勢が許されている。
しかし、これでちゃんと勉強ができているのか?


実はアリヤくんは元々、成績優秀。
1年生のときの成績表を見ると、学年1位!その後も常に成績は上位だという。


学校は午前中で授業が終わるため、家で昼食を食べる。
この日のメニューは、野菜スープと チキン、赤米(あかまい)、
そしてテンペという納豆に似た発酵食品。


お母さんが考えたヘルシーメニューのはずだが、アリヤくんは次々と追加注文。
両親によると、徐々に減らしていく計画なのでこれでOKなのだという。


昼食のあとは、運動の時間。
ダンベルを使った筋トレだが、デザート付き。
他にも、自己流の腕立て伏せや武術の練習で体力づくり。
さらに向かったのはプール。水の中は地上よりスムーズに動ける。


自宅に戻ると、テレビを見ながら間食。
さらに、スタッフ用に用意していたカップラーメンも食べてしまった。
その後の夕食でももちろんおかわり。
果たしてこんな生活で痩せられるのだろうか?


"日本で検査のため初訪日!"


ダイエット中にもかかわらず食欲旺盛なアリヤくん、
本当にこの身体で問題なしなのか?


そこでロケから1か月後、日本で再び検査をすることになった。
ジャカルタから東京までおよそ7時間の旅。
長旅も、いつものスタイルで寝て過ごし、日本に到着。


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この日、東京の気温は4度にもかかわらずアリヤくんは半袖。
動くと、暑くなるらしい。


着いたのは、肥満症専門病院にも認定されている日本医科大学付属病院。
今回検査を行ってくれるのは、小児科の主任教授・伊藤保彦医師と
内分泌や代謝を専門とする、田嶋華子医師。


まずは体重測定。
この日の体重は、187.5kg。
1か月前の取材のときより1.5kg増えていた。


先生によると体の色々な臓器に負担がかかっている可能性があるという。
さらにもう一つ、今回の検査で確かめたいのが肥満の原因。
遺伝的なもの、体質的なものの他に、頭に腫瘍などがあることで肥満になることがある。


巨体を揺らしながらの検査は一苦労。
CT検査ではギリギリ直径75cmの輪の中に入ったが、
検査終了間際、お腹がすいたとわめく始末。


検査のためご飯を我慢し始めてからおよそ7時間。もう限界が来てしまった。
検査終了直後に我慢できず、移動しながらツナおにぎりを美味しそうにほおばるアリヤくん。


検査結果を待つ間、アリヤくんの希望でやってきたのは水族館。
泳いでいる魚を見るのはこれが初めてだという。
一方その頃、ある男がアリヤくんの元へ向かっていた!


"やはり体中問題だらけだった!"


アリヤくんの元に向かっていた男...それは加藤大。
今から13年前、体重272kgだった男が厳しいダイエットに挑戦し
およそ1年3か月でなんと170kg以上の減量に成功した。


ちなみに、現在は201kgまでリバウンド。
それはともかく、アリヤくんにおデブの先輩としてアドバイスを考えてきたという!


いよいよアリヤくんと大くんの対面。
身長差はあるが、体重はさほど変わらない2人。
そして先輩からのアドバイスが始まる...がアリヤくんにはあまり響かなかった!


そして、いよいよ検査結果が伝えられると、
インドネシアの検査では言われなかった事実が次々と明かされた。


アリヤくんの場合、お腹の脂肪が邪魔をして横隔膜が下がりきらないことで、
肺が膨らまず、十分な呼吸ができていないという。
肺活量が理想の量の半分しかなかった。


そして異常は骨にも。
膝関節が、体の重さに耐え切れず、軟骨がすり減っていた。
その様子は両膝で見られるという。


さらにCT検査で判明したのは脂肪肝。
脂肪肝とは、肝臓に脂肪が溜まっていることで、アリヤくんは既に生活習慣病の状態だった。
自覚症状がなく、将来 肝硬変、肝臓がんを引き起こしてしまうリスクもある。


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一方で肥満の原因はというと、
特別太ってしまう病気などではなく、根本的には食べ過ぎが原因だという。
子ども可愛さに両親がダイエット中にもかかわらず、食べさせてしまった事もやはり問題だった。


最後に、管理栄養士からの指導を受け、1日の食事量の目標などを決めた。
今回の検査結果から、ダイエットの必要性が改めてわかった一家。
仰天ニュースは今後も彼の体重をチェックしていく。

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