仰天極寒探検隊
仰天"極寒"探検隊!!
今回向かうのは、気温マイナス64℃の最低記録を持つ、
ロシア連邦・サハ共和国の首都ヤクーツク。
そこは、超極寒の30万人都市!!
一体、どうやって暮らしているのか?行って見たら、超驚いた!!
"極寒の中、サンタさんとオープンカーに!"
今年の1月7日。成田空港の気温は1.7℃。
仰天スタッフはとりあえず「東京の冬」くらいの格好で向かった。
ヤクーツクまでは、成田国際空港から韓国の仁川国際空港へ。
そこから、ウラジオストクを経由しヤクーツク空港に向かう。
出発からおよそ12時間後、ヤクーツク空港に到着。
タラップを降りると、空気が冷たすぎて上手く息が吸えず...咳が止まらない。
バスの中でも息は白い。
ちなみに、今の気温を携帯で見てみると...マイナス42℃!
実はこの時、ロシアには大寒波が。
首都モスクワではここ120年で最も低い気温を記録していた。
夜11時のヤクーツクの街は...なんとマイナス43℃!!
ひとまず、ホテルへ移動すると...なんとこの寒さでオープンカーに乗って
信じられない人たちが現れた!
乗っていたのは、なにやら「サンタ」のコスプレをした人たち。
実はこの日、1月7日は、ロシアではクリスマス。
ロシア正教の暦ではクリスマスが2週間遅れなのだ。
このサンタさん達に勧められ仰天スタッフはこのオープンカーに乗せられた。
到着早々、マイナス43℃の中、オープンカーでドライブするハメになった!!
5分間のドライブ後、あまりの寒さにスタッフの顔も真っ白に凍りついた!
この歴史的大寒波ドライブは、ロシアの超有名放送局のニュース番組でも取り上げられた。
つまりロシア人もびっくりなことに仰天スタッフは付き合わされたのだった!!
"冷凍食品?だらけの市場へ"
ロシア連邦サハ共和国の国土は日本の実に8倍。
人口は約96万人でそのうち、およそ半分がアジア系の顔をした、サハ人。
首都、ヤクーツクは永久凍土に覆われているため「すべてが凍る都市」と呼ばれている。
そんな場所で人々はどんな日常を送っているのか?
ヤクーツクの人たちの仕事開始は8時~9時。日が上がらない中、出勤していく。
まずはロシアでも有名な市場に行ってみた。
そこで見たのは、フランスパンみたいなカッチカチの魚。
冬の気温が、マイナス30℃以上になることがないヤクーツク。
外に凍った魚を置いていても、絶対に溶けることがない。
ちなみに、フランスパンのように凍っていたのはナマズ。
そして、凍っているのは魚だけではなかった!!
スタッフが驚いたもの、それは...凍っていた食用のうさぎ。高級食材だという。
ほかにも...凍った牛乳、そして豚肉から馬の肉も販売されている。
その他にもこのまま鍋に入れれば、味がついていてスープになる冷凍食品のような材料も。
ミートボールも入って、もちろん凍ったまま!
わずか15分ほど市場を回っただけで、自分の息で凍ってしまったスタッフ!
市場で20年も店を営業しているスヴェトラナさんという女性は、この店で10時間たちっぱなしでも平気だという。
さらに彼女によると、マイナス60℃の日もあり、今日はまだ暖かいほうだという。
"極寒の地ならではの工夫とは?"
そんな街の人々には生きるため、さまざまな工夫があった。
建物を見ても、ある大きさ以上のものは「高床」方式で建てることが定められている。
これには、2つの理由がある。
一つ目は、「永久凍土」のため。実は夏は、30度を超える日もあるヤクーツク。
その間、地表から1~2mでは土壌が溶け、地盤が緩む。
これで建物が歪んでしまうため土台を直接、土地にくっつけない高床式となった。
二つ目は、費用・時間の問題。固い固い「氷の大地」を掘りかえして、土台を作ることは、莫大な時間と費用がかかる。そのため必要最小限の柱だけを地中に埋めて
建物を支えているのだ。
さらに、町中いたるところにある太いパイプ。
実はこれ、水道管。水道管も地中に埋めることができず、地上にある。
極寒でも凍って破裂しないよう、1年のうち250日はパイプに温水を流し
守っているのだが...。
仰天スタッフは水道管が破裂している箇所を発見。
水が流れ出し、巨大なつららができていた。
しかも、冬は寒さで修理が進まず少なくとも1週間、ひどいときは1か月近く復旧できず、その間その水道管の先の家ではもちろん水が出ない。
市場で働く人たちの食事にも特徴があった。
午後1時。30分のお昼休憩へ。スヴェトラナさんがむかったのは近くのレストラン。
そしてスヴェトラナさんが、必ず食べるものは...マスタード。
マスタードを食べると内臓が温まるし鼻も抜けるため、風邪をひかないそう。
スヴェトラナさんは、ここから6時まで立ちっぱなしで営業を続けるという。
"地元の美人高校生に密着"
翌朝、仰天探検隊はこの日も街の中心部へ。
この日の気温はマイナス38℃。やや暖かい。なんて感じてしまう。
ちなみに、町ゆく人は年齢が高くなれば、きつね、たぬき、ミンクなどの
毛皮のコートを着ている人が多く、若者はダウンジャケットなど、カジュアルな格好が多い。
道行く高校生3人組を見てみるとなんと制服の上にダウンジャケットのみ。
これじゃ東京の高校生と変わらない!
寒いと感じるのはマイナス48℃くらいからだという。
そんな恐るべき地元高校生を取材していると、女子高生のパトリシアと出会った。
しかも、かわいい!...なので、仰天スタッフは彼女に密着することに。
そして、次の日。気温はなんとマイナス48℃。
ヤクーツクではマイナス50℃になると休校になる。つまり生徒にとって惜しい日!!
朝7時半。
学校が近いため、パトリシアはマイナス48度の中歩いて通学する。
すると...歩くのが速くてスタッフがおいて行かれる。
極寒の女子高生は歩くのが速かった!
そして、5分ほどで学校に到着。
彼女が通うのはヤクーツク市立ギムナジア8番学校。
小学生から、高校生まで、およそ900人が通う。
学校の中は...やっぱりあったかい。
パトリシアは高校2年生。来年大学進学を考えて勉強中。
教室だけではなく、室内にはおびただしい数の暖房が設置されている。
学校が終わると友達と遊ぶ時間。これは日本と同じだが彼女たちは外では遊ばない。
もっぱら家の中。その後パトリシアは習い事で社交ダンス教室へ向かう。
社交ダンスはサハ共和国ではメジャーで大人気だという。
パトリシアは抜群なスタイルで、華麗なダンスを披露してくれた。
"釣りをしたらあまりの寒さに悶絶!"
極寒の冬。外での娯楽がなかなか厳しいヤクーツク。
だが、「全てが凍る土地」だからこそできる遊びごとがあると聞き、ある場所へ向かった。
着いたのは一面真っ白の場所。
実は「レナ川」という大きな川が凍ったものだった。
11月くらいに凍りはじめ、流氷のようなでこぼこをブルドーザーが平らにし、
道路標識を立てる。
そして、ここで出来る遊びというのは「カワカマス」釣りだった。
さっそく仰天スタッフもチャレンジする。
すると...スタッフの足は震えが止まらない!
やはり、現地の女の子のようには楽しめない!!
歩くのもやっと...でスタッフは悶絶!
今世紀最大の寒波のロシアはやっぱりとんでもなかった!