放送内容

2017年2月 8日 ON AIR

ウソみたいな医療ミス

ウソみたいな医療ミス。
それは本当にありえない、信じがたい事件だった。


"手術後、お腹が震え激痛が走る"


2015年。待望の長男が生まれた夫婦がいた。
4800gと大きな赤ちゃんだったため、妻のハナーンは、帝王切開で出産。
その日のうちに、帰宅することができた。


この時、ハナーンはおなかに違和感を覚えていた。
そして、お腹に激痛が。
さらに震えとなにやら音が...一体何が起こっているのか?


急ぎ、出産した病院へ戻った。
すると、振動は時々止まる。止まると痛みが和らぎ...始まると、また激痛が。


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原因がわからないため、近くの総合病院に搬送されることに。
すぐに精密検査がすると、レントゲン写真に...なんと携帯電話が!


夫婦は帝王切開した時に入ったとしか思えないと病院に携帯電話を取り出す手術と、
謝罪を要求。


すぐに手術は行なわれた。
しかし手術後、病院はお腹の中に携帯など無く、痛みの原因は大きな血の塊だったと発表した。


それに対しハヌーンさんは、
レントゲン写真を見た人はみんな携帯電話が映っていたと証言していると主張。
マスコミの報道は加熱し国会でも取り上げられる程の問題となった。
今も調査が続いている。


"ロシアでもとんでもない医療ミスが!"


さらに昨年、ロシアではウソのみたいな医療ミスを医師が認めた。
被害にあったのは、ユリア・セリナさん(34)。


2016年6月。
第2子の出産を控えたユリアはかかりつけの病院へ。


長女の時と同じ自然分娩を希望していたが胎児が逆子とわかり、
医師の勧めで、帝王切開で産むことに。


そして、元気な男の子が誕生。2~3日で退院できるといわれていたが、
1週間経つのに、痛みが引かない。体も、熱っぽかった。


心配になった夫が医師に尋ねると...帝王切開後はそういう事もあると言う。
帝王切開は初めてで、知識が無かった夫婦。
このときは、医師の説明を疑問に思わなかったが、出産から2週間経っても
痛みは引くどころかひどくなるばかり。


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赤ちゃんがいなくなったはずのお腹は、全く小さくならず
むしろ大きくなっているようだった。


しかし、医師の返答は様子を見て明日検査をしましょう、というものだった。
この医者の言葉に夫は我慢がならなくなり
別の病院へ移るため救急車を要請!


そして、搬送された病院で検査するとお腹からとんでもないものが取り出された!
それは50cm×70cmの大きなビニールシート。
それが2週間も彼女のお腹に入りっぱなしになっていたのだ!


どうやら帝王切開手術の際、お腹のまわりを覆っていたビニールシートを
誤って体内に残したまま、縫合したらしい。
病院は過失を認め、執刀した医師は解雇。
裁判所は病院に、ユリアさんへ賠償金として200万円を支払うよう命じた。

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