腎臓病に苦しむ家族
1人の病に苦しむ青年と彼を愛する家族が絶望の淵に立たされた。
その時...信じられない奇跡が訪れた。
アメリカ・テキサス州に暮らすダニー・コルゾーさん、24歳。
彼の家は、2男5女。なんと9人の大家族。
ダニーさんは16歳の時、ある病気を発症した。
それは...アルポート症候群と言う病気。
腎臓の機能が低下していくこの病気は、体のむくみからはじまり、
時に命の危険に陥ることもある。
原因は、遺伝によるものとされ、治療法は解明されていない。
ダニーさんの腎機能は月日とともに確実に衰えていった。
健康な体を取り戻す方法は腎臓移植しかない。
ダニーさんに腎臓を提供するため、家族で適合検査を受けた。
しかし、父親は年齢制限で不適合の判定。
母親と兄弟の7人とも、病気の原因である遺伝子を持つため、不適合。
適合するドナーを待つしかないが、その確率は数千分の一と言われる極めて低いものだった。
ドナーが現れないまま、7年。
昨年7月、ダニーさんの腎機能はついに6%まで低下。
もう成す術がない...家族の誰もが諦めかけていた。
"親友のサプライズが命を救う"
その時だった。
ダニーさんの大学時代の友人のグラハム・マクミランさんが病気を知り、
腎臓の適合検査を受けたところ、なんと適合することが判明!
そしてグラハムさんは、病院を訪れ、適合結果を報告するサプライズを計画。
サプライズのために、あるボードを作ったグラハムさん。
そこにはこんな文言が。
「オシッコするのに腎臓がいるんだろ?俺のいる?」と。
グラハムさんはボードを掲げ、ダニーさんの元へ向かった。
そのボードを見た瞬間、ダニーは泣き崩れた。
サプライズから1か月後。2人の手術は無事成功。
ダニーさんの家族はこの親友の行動に対し、感謝し涙が止まらなかったという。
そして手術から10か月。
ダニーさんは、現在、病気になる前と同様、スポーツができるまでに回復している。
来年はフルマラソンにも挑戦するという。