![](/gyoten/r_images/icon_face_green.png)
アルビノの妊婦モデル
![](/gyoten/backnumber/user_images/l/20170918_07_01_cpy1.png)
ニューヨークのとあるファッションショー。
ここにある人気モデルが出演していた。
彼女の名はディアンドラ・フォレスト、28歳。
現在2人目の子どもを身ごもっている。
ヴィヴィアン・ウエストウッドやジャンポール・ゴルチェなど有名ブランドのモデルを務め、
世界各地のショーでも活躍する、売れっ子モデル。
しかし、彼女が注目されているのは、妊婦だからではない。
そこにはとても悲しい事情があった。
"非人道的なアルビノの悲しい迷信"
仰天スタッフはショーの楽屋にいる彼女に会いにいった。
ディアンドラは透き通るような白い肌に、グリーンの瞳が魅力だが
唇や鼻に、ある人種の特徴が出ている。
実は彼女、肌は白いが人種は黒人。
アルビノという生まれつき色素が薄い疾患を持っていた。
アルビノとは生まれた時から黒い色素であるメラニンを持っていない遺伝的体質。
命にかかわる事はないが皮膚や体毛が白い事が特徴。
どの人種にも起こり得る遺伝的体質で、一般的には約1万7000人に1人の割合で生まれる。
ディアンドラはアフリカ系アメリカ人の両親の元に生まれた。
3人兄弟のうち、彼女と弟が生まれつきアルビノの症状を持っている。
そんな彼女がモデルになったのは、ある事実を世界中の人に知ってもらうためだった。
実はアフリカの一部の国では、黒人のアルビノがひどい扱いを受けているのだ。
場合によっては殺されることもある。それは、恐ろしい迷信によるものだった。
「アルビノの身体を手に入れると幸せになれる。」
こんな迷信が本当に信じられていて、アルビノの体を販売する
ブラックマーケットも存在するという。
脚は4000ドル。全身なら7万5000ドルとも。
最近でも政治家が選挙に勝つために、アルビノの身体を仲買人から購入する事件もあった。
あまりにも非科学的で非人道的なアルビノへの偏見は、深刻な問題になっている。
アルビノで生まれトップモデルとして活躍しているディアンドラは、
SNSで、娘との日常生活を発信し続けている。
それは、アルビノは神秘的でもなんでもない普通の人間だという事を知ってもらうため。
彼女たちの切なる願い...それはアルビノのとんでもない迷信が無くなる事だ。