世界が驚いた少年の背中
4年前、仰天ニュースは南米コロンビアに住むある少年を訪ねた。
ディディエル・モンタルボくん、この時8歳。
実は彼は、少し前までタートルボーイと呼ばれていた。そのワケは
背中が亀の甲羅のようになっていたから。
生まれてからずっと亀の甲羅のようなできものに悩まされ続けてきたディディエルくん。
このできものの正体とは...なんとホクロだった。
"ホクロを背負って生活する少年"
このホクロは医学の世界で、色素性母斑と呼ばれている。
しかし、ディディエルくんのように大きく盛り上がっているものは
世界的にも前例がなかった。
日中は40度近い気温になるコロンビア。
毎日、背中を冷やさないと激痛が走るという。
さらにこのように広範囲にわたってホクロがある人は、
脳内にも同じようなものができやすく、それがガンになり死亡するリスクもある。
学校にも行けず、ずっと家にいるこの少年。
ところが、テレビに出たことをきっかけにコロンビアの首都ボゴタの病院が難しい治療に名乗りを上げた。
その電話を受けた母親とディディエルくんはすぐに出発。
病院に到着すると、医療チームによる診察が行われた。
彼らが心配していたのはディディエルくんの脳。
脳にまでホクロが広がっていれば手術は困難なものになる。
検査をしてみると、幸いディディエルくんの脳にホクロは見られなかった。
予定通り背中に広がったホクロの除去手術が始まった。
出血量を抑えるため医療チームを2つに分け、一気に切除する方法がとられた。
こうして切り取られたホクロは5キロ以上。
ディディエルくんの体の5分の1もの重さだった。
最後に背中の傷を人工皮膚でふさぎ、手術は無事成功。
その後、何度も皮膚移植を繰り返し、包帯をとる日がやってきた。
"命の「重荷」を下ろし普通の生活へ"
初めて見る手術後の自分。
背中を覆っていたホクロはすべて取り除かれた。
まだ傷跡は残っているが、学校に通うことができるようになった。
あれから4年、12歳になった少年はどうしているのか?
仰天スタッフは彼に会うためコロンビアへ。
12歳になったディディエルくんは元気に暮らしていた。
体の調子もよく、あれからずっと何の問題もなく学校に通えているという。
手術の痕は残っているが、ホクロは再発していない。
元々、身体中にホクロが増えやすい体質なので、これからも医師のチェックを受けながら
生活をしていくという。
巨大なホクロに悩んだ少年、今は友達に囲まれ楽しい毎日を過ごしていた。