味噌汁にしたら激痛!超危険な食材
ある食材を食べたことで激しい痛みに襲われた!
少し触れるだけで激痛が走り...その痛みから手足を動かす事すら出来ない。
しかもこの状態が1か月も続く!
この恐ろしい症状を引き起こす食べ物とは?
"触れるだけで激痛が走る謎の症状"
2013年10月。
新潟県に住む70代の男性。
前日から手足にしびれを感じ、徐々に強くなっていた。
次の日には、起き上がる事も出来なくなり、近所の病院へ。
X線検査で頸椎、腰椎を調べたが特に異常は見つからない。
しかし手足に力が入らず、強く握れない。
そこで、大きな病院の神経内科で再検査することに。
治療のため体に触れると、わずかに触れるだけで激痛が。
まるで全身の神経がむき出しにされ、燃えるような熱さを感じたという。
この様な症状から医師はある毒キノコによるものだと考えた。
実は、1週間ほど前。
70代の男性は自宅近くの杉林で、ナラタケというキノコがたくさん生えているのを発見。
ナラタケとは、10月から11月にかけて広葉樹の枯木などから発生するキノコ。
味噌汁などに入れるとダシが出ておいしい。
そして、そのナラタケを味噌汁やごはんに入れて食べた。
だが、このキノコ...実はナラタケではなく、
そっくりな、「ドクササコ」という毒キノコだったのだ!
"専門家も恐れる「最恐のキノコ」"
ナラタケと似ていて間違えて食べてしまう人が多いため、
毎年のように食中毒患者が出ている。
このドクササコ、専門家の間でも「最恐のキノコ」と恐れられている。
その理由の1つは、症状が出るのが遅いこと。
大抵の食中毒は、すぐに嘔吐や下痢の症状が出るが、
ドクササコはそれらの症状は出ない。
初期症状は「手足の痛み」や「痺れ、腫れ」などが挙げられるが、
本格的な痛みの症状が出始めるのは、食べてから2~7日後とずいぶん時間が経ってから。
だから知らず知らずのうちにたくさん食べてしまう。
その結果、大量の毒素を体に入れてしまうケースが多いと言う。
そしてなんといっても恐ろしいのは想像を絶する痛み。
痺れは、やがて激痛へ変わる。
その痛みは布団が触れるほどの僅かな刺激でも悶絶するほど。
更にやっかいなのは、治療法がないということ。
毒のメカニズムがよく分かっていないため、明確な治療法は未だ確立されていない。
近年、少しだけ痛みに効く薬が開発されたが、確実に効果が出るわけではないという。
一方で、ドクササコの毒成分が原因で死に至ることはない。
ただひたすら激しい痛みにおよそ1か月間、耐え抜くしかない。
これがドクササコが「最恐のキノコ」と言われる所以なのだ。
結局、あの男性も1か月間痛みに耐えようやく治まった頃に無事退院できた。
これから、本格的にキノコ狩りのシーズンを迎える
最恐のキノコ「ドクササコ」には十分注意が必要だ!