2017年10月17日 ON AIR
まさか...天ぷらで命の危機!
天ぷらがひとりの少女の命をおびやかした!
2008年シンガポール。
今、シンガポールでは日本食が大人気。1000軒以上の店が軒をつらねる。
家庭でも和食がメニューとして並ぶことが多い。
そしてある少女に天ぷらを食べたことで命の危機が!!
食後わずか20分のことだった。
喉の奥がかゆく息が苦しい。そして、腕にはじんましんが発生。
そして、倒れてしまった。
少女はアナフィラキシーショックを起こしていた。
病院へ行きなんとか命は大丈夫だったが、あの日食べた食材などで
アレルギー検査を行うと、1つだけ激しいアレルギー反応を示したモノがあった。
それは、家にあった天ぷら粉。
しかし、彼女は小麦アレルギーではなかった。
実はあの家の天ぷら粉は時間が経ったものだった。
そのせいで天ぷら粉の中でダニが大量発生していたのだ。
少女の発作は、ダニによるアレルギー反応が原因だった。
しかもダニが入った粉は加熱してもダニアレルギーがある人は反応してしまう。
でんぷんやタンパク質、旨み成分などを含む粉製品はダニの格好のエサとなる。
海外ではパンケーキシンドロームと呼ばれ、1943年にアメリカのニューオーリンズで
製造された揚げパンを食べたことで初めて報告された。
死亡例もある危険な症状。
しっかりと封をしていても、少しの粉でダニは繁殖。
また、開けた時にダニが中に入ってしまう。
ダニを繁殖させないためには、温度も湿度も低い冷蔵庫で保管するのが安全。
粉製品の保管には十分に気をつけて頂きたい。