放送内容

2017年11月21日 ON AIR

実録!!恐怖のアルコール依存

3人の子どもの母親であるレスリー。
学校のPTAやサッカークラブでは、母親達のリーダー的存在。
家事も育児も完璧な自慢のママが、数年後...変わり果てた姿になってしまった。


精神が不安定になり、毎日ずっと泥酔状態。自慢のママがなぜ?


"理想の母親を追い求め頑張る毎日"


アメリカ・オクラホマ州。
アルコール依存症を発症した母親のレスリー。
多いときは、1日におよそ2リットルのウォッカを飲むことも。


家にウォッカが無い時はなんとアルコール入りのマウスウォッシュを飲む。
もちろん飲むために作られていないマウスウォッシュ。
少量の誤飲であれば、大きな問題はないが、
大量に摂取した場合、脳や肝機能、腎機能に悪影響を及ぼすという。
特に子どもが大量に飲むと危険であり、絶対に真似してはいけない。


このアメリカで販売されているマウスウォッシュのアルコール度数は
ビールの4倍、ワインの2倍とも。
マウスウォッシュの大量摂取は多臓器不全を引き起こし、死に至ることもある。


レスリーの人生、そして家族を破綻の道へとひきずりこんだアルコール依存。
そのきっかけは意外なものだった。


3人兄弟の末っ子だったレスリー。
長男の兄はいつも家族の注目を浴び、姉は障害を抱えていたためみんなが気にかける。
レスリーはというと...ただそこにいただけ。


だから、レスリーは愛されるために、何をするにも優等生でいなくちゃいけないと
思うようになっていった。
一生懸命勉強していい成績をとり、奨学金をもらって大学に行った。


大学に進学したレスリーは心理学の学士号を取得。
そして、27歳で夫のクレイグと結婚。
息子のケールとライアン、娘のマーゴという3人の子宝にも恵まれた。


20171121_05_02.png


理想的な母親になりたかったレスリーは育児も頑張っていた。
小学生になった息子に料理や、学校の送り迎えも。
学校では子どもたちの薬物やアルコール乱用を予防する活動にも参加した。


子ども達のために必死に活動するレスリー。
ところが、彼女はずっと心にしまっていた不満があった。
それは夫の職業だった。
レスリーは夫の整備士という仕事に心の奥底で不満を抱えていたのだ。
彼女はいつも、大きな家、たくさんの宝石、高級な車を欲しがっていた。


レスリーがお酒を飲み始めたのは、40歳の頃。
酒に依存するようになった彼女は飲酒を始めてわずか1年で1日に数本のワインを
飲むようになっていた。


"酒に溺れ家族の状態は最悪に"


アルコール依存症と言われてから1年半ほど過ぎた頃、30日間の治療プログラムに参加。その結果、2年半の断酒に成功した。


しかし、また飲み始めた。


家事もろくにできない状態で子どもとの関係も悪化していく。
さらにレスリーは2年間で、4度の飲酒運転をした。
飲酒運転に関する罪で逮捕され、服役した事もあった。


しかし、服役後も彼女のおかしな言動や行動はとまらない。
ドライブに行きたいと外へ出て突然庭で眠りにつく。
子どもたちはそんな母の姿を見ても何も感じなくなっていた。


20171121_05_03.png


夫は子ども達がレスリーから受ける悪影響を考えて彼女を再び施設へ入れる事にした。
完全な断酒をする為の治療期間、なんと8年。


レスリーは、これからは自分を助けてくれた家族と社会に精一杯の恩返しをして、
生きていきたいと語っている。

バックナンバー一覧