世界が驚いたピアニスト
あるピアニストの演奏に固唾を飲み耳を傾ける観客。
実は彼の動画はネット上で「人間、やる気になれば何でもできる」
「勇気を与えてくれる」と称賛され、世界中で話題になっていた。
彼の名は...アレクシー・ロマノフくん。
実は彼には生まれつき両手の指がない。
一体なぜ、これほど美しく弾けるのか?
"育ての親の愛情が道を開く"
2000年、ロシア西部に位置する小さな町、ゼレノドリスクで生まれたアレクシー。
先天性の四肢欠損症により生まれつき両手の指と足の片方がなかった。
両親にも見離され、生まれてすぐ施設に預けられてしまった。
彼の場合、左は手のひらの3分の1までしか骨がなく、
右には手のひらの手前までしか骨がない。
つまり両手ともに指が無かった。
そして左足は、くるぶしまでしか骨がない状態で生まれた。
学校では...同級生からからかわれいじめられる日々。
そんな彼の心の拠り所は、音楽。特にクラシックが大好きだった。
そして12歳の時、
アレクシーは、レバチコフさんという夫婦に養子として引き取られた。
そこで運命が変わる!
ある日、アレクシーはレバチコフ夫妻の前で両腕でペンを挟み絵を描いて見せた。
2人はアレクシーの器用さに驚いたという。
こんなに器用に絵を描けるなら、もしかしたらピアノも弾けるのではないか?
そう思ったレバチコフ夫妻は音楽が大好きなアレクシーにピアノを買って与えた。
すると音を聞いただけでピアノを弾いた!
それからというもの、アレクシーは独学で練習。
猛特訓を重ねた結果、わずか3年でコンクールで優勝するまでになった!
"プロも認める実力。将来の夢は?"
そして2016年。
15歳の時に、ピアノを弾く姿をおさめた動画をネットに投稿。
この動画には「人間、やる気になればなんでもできる」
「勇気を与えてくれる」と称賛の声が寄せられた。
2016年4月。
彼は「指のない若きピアニスト」としてコンサートデビューを飾り、大成功!
プロも認める実力を披露した。
現在、17歳となったアレクシーくん。
次のコンサートに向け新しい曲を練習している。
実は高校生のアレクシーくん、成績優秀で生徒会長をやっている。
そんな彼の今の目標は、勉強を頑張って大学に進学することだという。
アレクシーくんは、勉強も頑張りながら人々に感動と勇気を与えるべく
ソロコンサートなどを数多く行っている。