鉄拳、まさかの超ビックリ大逆転!
お笑い芸人、鉄拳。
今、彼の仕事のほとんどは...パラパラ漫画。
これまでNHKの朝ドラ「あまちゃん」や、ディズニー映画のプロモーションビデオ、
数々のCMやミュージックビデオなどに加え、現在公開を控える作品が3本という
超売れっ子作家!
彼のパラパラ漫画がブレイクするきっかけになったのが...
2012年の"振り子"という作品。
これがネット上にアップされると
1週間で300万回再生され、世界中が感動した!!
なぜ、パラパラ漫画を描き始めたのか?
実はそこには本当に超ビックリする奇跡的な理由があった!!
"どん底の時代に舞い込んだ仕事"
2010年。鉄拳はどん底だった。
奇抜なメイクと独特な話し方。一瞬ブレイクしたが...徐々に仕事が減っていき、
この先、芸人として食べていけるとは到底思えなかった。
そして、芸人を辞めようという思いも芽生えはじめていた。
鉄拳には、奥さんがいた。
今後の事について相談すると、「あなたが良ければそれでいい」と言ってくれた。
30代も後半。やり直すにはギリギリのタイミング。
そして、マネジャーに芸人を辞める事を伝え、ひとまず故郷の長野県で仕事を探すことに。
すると友人の紹介でイラストを描く仕事が見つかった。
あとは、正式に事務所を辞めるだけ...
そんな時一本の電話が...マネジャーからだった。
今から会社に来てほしいという...ここから鉄拳の運命が大きく変わる事になる!
事務所に呼び出された鉄拳。
そこで依頼されたのがパラパラ漫画だった。
それはカラオケで流れる映像をパラパラ漫画で!という企画。
実はこの仕事は代打だった。
本来やるはずだった芸人がスケジュールの都合でできなくなり
画がうまくて、かつ暇だった鉄拳が呼ばれたのだ!
"代打の仕事から新たな道が開けていく"
初めて描くパラパラ漫画。
これが最後の仕事だろう。がんばって描き続けた。
そして完成したのが「俺ら東京さ行ぐだ」のカラオケ映像だった。
鉄拳のネタが散りばめられた芸人として最後の仕事...の、はずだった!
なんと、そのカラオケ映像を見たテレビ番組のプロデューサーから
番組の企画でパラパラ漫画を描いてほしいという指名を受けたのだ!
しかしそのパラパラ漫画は、人との繋がりや、夫婦の愛、絆といった
笑いとは関係のないテーマで作って欲しいという依頼だった。
そこで鉄拳は、街へ出て多くの夫婦やカップルから話を聞いた。
あのメイクが無ければ、誰も気付かない。
人とのつながり、夫婦の愛、絆...毎日、考え続けた。
そして、身近な答えに気付く。
それは、どんな時も寄り添ってくれる、そんな妻とのかけがえのない「絆」。
後に完成した作品のタイトルにも使われた。
その後、代表作となる「振り子」が生まれ、
イギリスのロックバンド「MUSE」のプロモーションビデオに使用されるなど大反響を呼んだ。
そして現在も、鉄拳の下にはパラパラ漫画の依頼が後を絶たない。