食中毒になったフリーアナ
フリーアナウンサーの中田有紀さんは食中毒で大変な思いをした経験があるという。
一体その原因は何だったのか?
旅行先で食中毒に襲われる
去年の5月。
夫と娘の3人で旅行していた中田アナは、旅先でオイスターバーをみつけた。
ここで夕食をとる事にした一行。新鮮な海の幸に舌鼓。
生牡蠣を4つ、さらに焼牡蠣を5つ、ペロリと平らげた。
そして翌日は観光地を巡り、夜には新鮮な刺身を堪能。
家族旅行を満喫していた。
だがその翌朝、お腹に異変が。
ガマンすれば旅は続けられると思っていたが、時間が経つにつれ腹痛はひどくなり...
トイレに駆け込み...嘔吐してしまった。
結局、旅先で病院に行き、自宅に戻ってからも2日間腹痛に苦しんだが、
4日後にはなんとか仕事復帰。
この異変の原因を医師は、「ノロウイルスの疑い」と言った。
実は、ノロウイルスは食べてから1日から2日後に反応が出ることが多い。
ノロウイルスは胃液の強い酸でも死滅せず、小腸で爆発的に増殖。
そして腸壁を破壊するため、胃腸の機能が妨げられ、激しい嘔吐や下痢が引き起こされる。
中田さんは牡蠣が原因と思ったらしいが、実はそうでない事が多いという。
近年、食品からノロウイルスに感染するよりも、人から人に感染するケースの方が多い。
ちなみに、日本の牡蠣の生産者は安全性を確保するため、海域の検査や、
出荷前に浄化などを徹底的に行っている。
牡蠣が持つ凄い能力とは?
ところで、牡蠣にはスゴい能力が備わっている。
それは...浄化作用。
牡蠣は栄養となる海水中のプランクトンを取り込むため大量の海水をろ過している。
一つの牡蠣がろ過する海水の量は1日あたりなんと400リットル!
よくある実験だが、濁った海水が入った水槽を用意し、
そこに牡蠣を入れると、僅か1時間半ほどで信じられないほどキレイになる。
このスーパー能力を利用して牡蠣自身の安全性を高める浄化を行っている。
出荷前の牡蠣をプールに入れ、紫外線などで菌を殺した海水を循環させる事で
牡蠣を浄化したのちに出荷。こうする事で、安全を確保しているのだ。
牡蠣はビタミンやミネラルなどの栄養が豊富に含まれ、
動脈硬化や心臓病などの生活習慣病の予防効果もあると言われているので
日本の安全な牡蠣をぜひ美味しく食べて頂きたい。