まさかまさかの大爆発Ⅱ
5年前、イギリス。
アパートで一人暮らしをしていたマーガレットさん。
ある日、友人がやってきた。
渡されたのは手作りのチャツネという料理。
チャツネとは、インド料理の漬物のようなもので野菜や果物に
砂糖、酢、香辛料などを加えて煮込んだもの。
添え物にしたり、カレーの隠し味にしたり、サラダのドレッシングとして使われる。
早速その夜もらったチャツネをカレーの隠し味に使い、残ったチャツネを冷蔵庫にしまった。
それから5日後の朝、恐ろしいことは起きた!!
突然、家中に爆音が鳴り響いた!!
マーガレットが音のした方へ行くと...衝撃の光景が!
なんと冷蔵庫のドアが激しく吹き飛んでいた!
中にあった物もめちゃくちゃでドアは反対側の壁に激突。壁にはヒビが入っていた!!
実は爆発した原因は、5日前に冷蔵庫に入れたあの『手作りのチャツネ』!
冷蔵庫に入れた後...あの瓶詰めのチャツネはどんどん発酵していった。
それにより炭酸ガスが発生!瓶の蓋が緩んでいたのか...ガスは冷蔵庫の中に充満し
大爆発となった!
手作り発酵食品に潜む危険
実は、市販のチャツネには発酵を抑制する添加物などが入っている。
しかしあのチャツネは自家製。それは入っていなかった。
このようなことは、発酵食品であれば同様に起こる。
手作りのキムチなどでも炭酸ガスが発生し、爆発する危険性がある。
実は、その発酵による爆発はフードポットやスープジャーなどの、
保温容器でも起こるという!
スープの飲みかけの状態を再現するため、50度のコーンスープに、
イースト菌を入れ20度の室内で放置する実験を行うと...
およそ13時間後、勢いよく蓋が吹っ飛んだ!
発酵によるガスの力は想像以上。
特に、1度開封し空気に触れたものは放置せず、なるべく早く食べるように。