放送内容

2018年7月31日 ON AIR

未来はこうやって痩せる!?

もし、誰もが苦労しないで痩せたなら...
これまで、「仰天チェンジ」では「痩せてやる!」と、必死に頑張った女性たちの姿を
紹介してきた。


しかし、そんな涙ぐましい努力で苦しまなくても、
簡単にラクに痩せられる日が来るかも...?


1日1回、チクッとして痩せた女性


アメリカ・ニュージャージー州。
人生がガラッと変わった女性、マリッサ・ジダジンスキーさん。


それまで彼女の人生は、食欲を抑えられず...いつしか体重100kg超え。
その為、「胃バンディング術(ラップバンド)」という外科手術も経験していた。


胃の上部をバンドで縛って、胃を強制的に小さくし、食べる量を減らす方法。
しかし、体に合わず失敗。
ならばと、胃の一部を切除する「スリーブ状胃切除術」もやった。


ところがマリッサさんの食欲は、それを上回り、
小さくなったはずの胃が、また伸びてしまった。


そんなマリッサさんは、ある仰天・未来型肥満症治療と出会い、
なんと4か月で20kg減量。人生が変わった。


その衝撃のダイエットを開発したのは...デンマークにある会社。
元々は肥満症に関する会社ではなく、糖尿病に特化した薬の研究で世界的に有名だった。


その研究の中で、肥満症治療にも極めて効果の高いものが見つかった。
それが、GLP-1というホルモンと同じ働きをする薬。


「GLP-1」とは、ヒトの腸から分泌されるホルモンの1つで、
血糖値を安定させるインスリンの分泌を促すもの。


糖尿病患者に投与することで治療効果が高まるが...もうひとつ、すごい作用が。
なんと食欲が抑えられるという。


実はGLP-1は食べた物が消化され、腸を通る時の刺激で分泌されるホルモン。
なので、GLP-1が分泌されると、脳は"満腹である"と認識するというのだ。


こうして、糖尿病治療のプロたちによる肥満症治療の取り組みが始まり、
2007年には、実際に肥満症に苦しむ人たちへの臨床試験もスタート。


2015年にアメリカの食品医薬品局の認可を受け、
この肥満症治療薬が、発売開始された。
この薬がマリッサさんを始め、多くの人の人生を変えることになったのだ。


この薬の使用方法は、ペン型の注射を糖尿病のインスリン注射の様に体にさすというもの。
これで、食欲が抑えられるのだという。


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この肥満症治療薬、使い始めは軽い吐き気など副作用が出る場合もあるという。
日本では承認されておらず、日本人での安全性は確認されていないが、
マリッサさんの人生を変えた薬だ。


飲み込むとスリムになる「オバロン」


以前、仰天ニュースで「胃内バルーン留置術」を紹介した。
これは胃の中にシリコン製のバルーンを入れ、生理食塩水を入れて膨らませ、
食べる量を抑えるというもの。


それが超進化し...とっても小さいカプセルになった!
最新の胃バルーン「オバロン」は、去年、アメリカで発売開始し大ヒットに。


使い方はいたってシンプル。
胃バルーンカプセルを薬のように水で飲みこむだけ。


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バルーンは胃に入った後、チューブから送られた窒素ガスで膨らませる。
違和感も少なく上に浮くので、腸の方へ落ちていくこともない。
万が一、漏れるようなことがあっても窒素ガスなら人体に影響は少ない。


ちなみに、症状により、バルーンを最大3個まで入れることが出来る。
「カプセルを飲む程度なら楽だ」と始め、20kgのダイエットに成功した女性もいる。


昨年の発売開始からわずか1年で、オバロンはなんと10億円ほどを売り上げた。
こちらも日本では承認されていません。


まさか...そんな発想で激やせ!?


アメリカ・インディアナ州。
仰天スタッフは、その治療で人生が変わったある女性を訪ねた。
ロッタ・フリスクさん。この人の悩みも底なしの食欲!


以前は、145kgもあったロッタさん。
それが...マイナス68kgでおしゃれなマダムに。
劇的な減量の秘密は、お腹にあった!


この治療法を開発したのは、ニューヨークのモシェ・シャイク医師。
ただし彼は肥満の専門ではなく、消化器系、しかもガン治療の権威として知られる。


栄養士の資格も持つ彼は、食べ物とガンとの関係性を長年研究していた。
ガンの進行で、口から栄養を取れなくなった患者を数多く見てきた彼...
そんな時、命を助けるのが胃ろうという方法。


胃ろうは、外から胃に直接チューブを通して栄養を送る方法だが、
シャイク医師は、逆に胃から物を出すことで救われる患者もいるのでは?と考えた。


そして、すぐに肥満症専門の仲間に伝え、開発したのが、
ロッタさんも愛用する「アスパイア・アシスト」という器具。


お腹のキャップのような器具にチューブをつなぎ、繋いだチューブの先はトイレへ。
つまり、食べたものを出しているのだ。
胃の中から消化される前の食べものが、栄養になる前に出て行くシステム。


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消化にいい食べ物の場合、食べたものが胃にとどまるのはおよそ1時間から2時間。
小腸に送られる前でなければ効果がないので、食後30分ほどで出す!


全部出し切れば栄養不足になってしまうので、少しは残し、
空腹を感じさせないよう、胃の中に水を補っておくのもポイント。


この胃ろうとは逆の発想で生まれた「アスパイア・アシスト」。
日本語でいえば...「あなたの悲願をお手伝い」。
アメリカやヨーロッパでは、認可済み。(※日本では承認されていません)


これでロッタさんは1年かけてマイナス68kg。それをもう6年もキープし続け、
今では食事はスープとパン程度で満足できるようにもなったという。底なしだった食欲がウソのよう。


ダイエット成功後も「アスパイア・アシスト」を付けているロッタさん、
つけていることが自分に対する歯止め、そしてお守りなのだという。


世界の様々な減量法。しかし、食事や運動が大事なことは、言うまでもない。

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