テロか!?地下鉄車内でなぞの爆発
2012年10月。
東京の地下鉄構内でテロ事件発生...と思われるような事件があった!
その事件の鍵を握るのが...居酒屋で働くアルバイトの女性。
この女性がふと...なにかを店長からもらった。
それを休憩中に飲んでいたコーヒーの缶に入れ、持ち帰った。
この行動が最悪の事態を招く!!
終電間際の深夜0時過ぎ...飲んで帰る人や仕事帰りの人たちで、車内は満員状態。
女性が電車に乗って2分後...次の駅に到着。
その停車中のことだった...なんと、彼女の手荷物が大爆発!!
まさか...テロなのか!?地下鉄車内は、パニック状態になった!!
この女性が、店長からもらったもの...それは、業務用のアルカリ性洗剤。
それをアルミのコーヒー缶の中に入れて、持ち帰っていたのだ。
そして0時すぎ、停車中の車内で突如、女性が持っていた缶が爆発!
実際、乗客9人がこの爆発で手などに火傷のような症状を訴え、病院に搬送された!
PHが8~11以下のものは弱アルカリ性洗剤と呼ばれ、
そして11を超えるものをアルカリ性洗剤と呼ぶ。数値が上がるほどその洗浄力は高くなる。
このアルカリ性の洗剤は、アルミ缶を溶かす性質を持っている。
女性の持ち帰った洗剤は、PHが高めのアルカリ性洗剤だった。
そしてアルミのコーヒー缶を溶かす際に、化学反応で水素ガスが発生。
この水素で缶の内部の圧力が高まり、爆発に至ったのだ。
実際にアルカリ性洗剤をアルミ缶に入れ検証をしてみると...なんと45分後、缶が破裂!!
中のアルカリ性洗剤が飛び散った。
しかもアルカリ性洗剤はすぐ洗い流さないと大変なことに。
皮膚に接触すると皮膚の中のタンパク質を侵し、浸透しながら深部組織まで達して、
やけどのような炎症を引き起こす。
乗客がやけどのような症状を訴えたのは、このためである。
PHの高いアルカリ性の洗剤、絶対にアルミ缶に入れないように。