放送内容

2019年1月 8日 ON AIR

頑張った夫婦を救った常連客のアイデア

カリフォルニア州オレンジ郡シールビーチ。
ここの小さなドーナツ店での出来事が全米の感動を呼んだ。


店主は1979年に難民としてアメリカに移り住んだ中国系カンボジア人の
ジョン・チェンさん。


妻のステラさんと必死で働き、コツコツとお金を貯め...この店を開店する事が出来たのだ。
オープンして28年、地元の人に愛され続けてきた人気店。
ほぼ、年中無休で営業している。


この店のドーナツは毎朝、その日に売る分だけを夫婦で作る。
オープンは、午前5時。
会社や学校に行く前に立ち寄る客が多く、ほぼ毎日午後2時頃にはドーナツは売り切れる。


これが、28年続いた生活パターン!
ところがある日、常連客の女性がいつもと違うあることに気がついた。
いつも店内にいるはずの妻・ステラの姿が見えなかったのだ。


実はその10日程前、妻のステラが突然倒れた。
脳動脈瘤だった。


そして数日間昏睡状態に。
幸いにも意識は回復したが、言語と歩行に問題が起き、
まずは歩く練習を始めている。ということだった。


他に頼る人がなく、閉店後にしか妻のもとへ行けないというジョン。
その話を聞いた常連客は、夫婦を救うべく驚くべき行動に出た!


夫婦のために常連客がとった行動とは


常連客がとある電話をかけた翌日の午前4時30分。
店を開ける準備をはじめたジョンは、信じられない光景を目にする。


なんと、まだオープン前にもかかわらず、店の前に長い行列ができていたのだ!
こんなことは、28年ではじめてのこと。


しかも彼らは、1人で何ダースも買っていく。
そうしているうちに。ショーケースが空に。
売り切れた時間はなんと午前7時前。商品がなくなったジョンは店を閉めた。


実は常連客がジョンのために考えたアイデアとは、
常連客のみんなでいつもより早く店のドーナツを買い、少しでも早く
ジョンを奥さんのもとへ行かせてあげるというものだった。


このアイデアを仲間たちに呼びかけるとそれが口コミやメールなどでどんどん広がり、
ドーナツは、毎日7時から10時の間には売り切れるようになったのだ。


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常連客に助けられ、ジョンは妻と一緒にいられる時間が長くなった。


あれから、3か月。
妻は退院し家に帰ることができたが、体の半分にまだ後遺症がある。


自宅に戻ったとはいえ、まだまだ療養が必要なステラのために、
町の人たちの協力は続いているのだという。

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