放送内容

2019年1月 8日 ON AIR

若いカップル 激しい痛みで命の危機

三重県に住んでいた高校生の大城多美恵さん。
夏休みのある日...当時、付き合っていた大学生の彼の実家で勉強をしていた。


そしてお昼、彼氏の母親がご飯を用意してくれた。
彼氏の母親はフィリピン出身。でも、手料理は超日本風だった。


日本食の定番、納豆も食卓に並ぶ。
多美恵さんは勧められるまま、生卵を入れご飯にかけて食べた。
とても美味しかったが...これが彼女を苦しめることになる!


数時間後、突然の腹痛が彼女を襲った!
トイレに向かう途中、なぜか視界がぼやけ、意識が遠のいた。


それでもなんとか到着したが
スッキリすることはなく、さらに吐き気も続いた。


こうして上から、下からを繰り返すこと数十分。
全て出しきっても、腹痛と吐き気は治らず、力も入らない!


すると彼氏も同じ症状になっていた。
心配になった彼氏の父が多美恵さんの家に連絡しようとしたが、
多美恵さんは自分が連絡しないと伝わらないという。


実は、多美恵さんの母はペルーで生まれ育ったため日本語があまり得意ではなく...
しかも彼女の母親は門限に超厳しかった!


彼氏の家族は症状が軽くなるまで家で休むように言ってくれていたが、
門限が厳しいこともあり、多美恵さんは家まで送ってもらうことになった。


命の危険もあるサルモネラ菌の恐怖


自宅までは、およそ10分。
でも車の中でも腹痛と吐き気は治らず地獄の時間は続いた。


家に到着すると、一晩様子をみて病院へ。
最早歩くこともできず、そのまま緊急入院!


数日間は嘔吐が収まらず、絶食状態。
さらに、高熱で、幻覚や幻聴にも襲われた。


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一方、彼氏も1日遅れで同じ病院へ。
長く我慢し処置が遅れたことで、ICUでの治療が必要なほど危険な状態だった。


その後、2人の回復を待って、食べた物を聞き取り、
検便、採血などの検査からようやく原因が判明した!


それは卵を食べたことによるサルモネラ菌の感染だった。
サルモネラ菌は家畜などの腸内に存在し、それらと接触したり、その肉などを食べた際に
感染が起こる事がある。


主な症状は、下痢、嘔吐、発熱。
さらに意識障害を伴うことも。


基本的には、補水などをし、自然に回復を待つしかないが、
長時間放っておくと、サルモネラ菌が内臓の粘膜をすり抜け、
全身にめぐってしまう事があり、命の危険もある。


結局2人は、2週間程の入院を余儀なくされた。


そして、感染源となったのはあの卵。
実は、この地域では、養鶏場から直接卵を購入する事がよくあり
この家では、産みたてで新鮮だからと夏場にも関わらず、冷蔵庫に入れていなかった。


サルモネラ菌は、卵の殻に付着している事が多いため、
そのほとんどは、専用の施設で洗浄してから出荷されている。


一方で、一部養鶏場などでは、そのまま売ることもある。
もし、目に見えないような小さなキズがあったら、そこから菌が中身に侵入。


さらに、冷蔵庫に入れずに、高い気温の場所で保管すると、急激に菌の増殖が進む。
そんな卵を、2人で半分ずつ口にしたことで同時に感染が起こったと考えられた。


現在の神田多美恵さん。彼氏とはその後別れたという。
今は別の男性と結婚し、幸せな家庭を築いている。


卵は食べるが、義理の母がくれるという養鶏場の卵は洗浄されていない。
なので、まず冷蔵庫に入れ、食べる直前に洗うという。


卵の扱いには十分注意を。

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