顔が崩れる恐怖のアレルギー
フランスに住むとある女性。
その美しい顔が、わずか2日で見るも無残に...一体何が?
去年の秋。
パリに住む女子大生・エステルは...ちょっとイメージを変えようと
市販のヘアカラー剤で、髪を染めていた。
ところが...その翌日のことだった。
ちょっと頭がチクチクした。
もしやヘアカラーが原因?
しかし彼女は、事前に注意書きにあるパッチテストをやっていた。
その翌日。さらなる異変が...
目覚めた時、顔のあたりに違和感が。
触ってみるが...どうなっているのか分からず...鏡を見ると、
なんと...顔が腫れ上がっていた!
目の周り、そして両頬にかけてひどい腫れ。
美しい顔が、まるでモンスターのように!
救急車で運ばれた頃にはアナフィラキシーショックを起こし
一刻を争う状態になっていた。
油断は禁物の「パッチテスト」
幸い、命は助かったエステル。
その後、アレルギー検査をした結果、ジアミンアレルギーが判明した。
ジアミン(パラフェニレンジアミン)は分子が細かく、
髪の内部にまで良く浸透し、色持ちもするので、
多くのカラーリング剤に使用されている化学成分。
これが皮膚に触れると、彼女のように「アレルギー性接触皮膚炎」、
いわば「かぶれ」の症状が出る人がいる。
それにより、彼女はこんな顔になってしまった。
でも彼女は、事前にパッチテストをしていたはず...なのに、どうして?
実は彼女、パッチテスト開始から30分ほどで問題ないと判断し、
テスト用の液を拭きとり...そのまますぐに髪染めを始めてしまっていた。
これが間違っていた!
ジアミンのアレルギーは、遅発性であらわれる場合があり、
だいたい24時間から72時間後に症状が現れるという。
彼女も顔の腫れが出たのは、染めてから2日目のことだった!
ヘアカラー剤は、使用前に必ずパッチテストを行い、
「30分後」と「48時間後」に異常がないことを確認するよう注意がされている。
命を落とす危険もあったエステル。
その後、顔の腫れが引くまで、長い時間がかかった。
「これまで大丈夫だったから」...という油断は絶対禁物!