平成8年(1996年)。高校生の間で、ポケベルは必需品に!
しかしこのポケベルがきっかけで恐ろしい事件が起きた。

このポケベルブームから、学校ではある現象が...。
それは...学校の公衆電話での争奪戦!まさにポケベル行列だった。

そしてこの争奪戦に出遅れた一人の女子生徒が...恐怖の事件に巻き込まれる。

部活を終えた彼女だったが、ポケベルが見当たらない。
大事な大事なポケベル。
部活の間は、いつも通りカバンの決まった位置にしまっていたはずなのに。

そしてとんでもない電話がくる。

??「...君のポケベル、僕が持ってます...。」

なんとポケベルを持っているという男。
さらに今度会いたいと語るその男の電話に怖くなった女性は思わず受話器を切った!

するとまた電話が。
再び自分に会いたいという内容の電話。
ポケベルを返してほしいと伝えると、デートをしてくれたら返すと言う。

すると女子生徒は閃いた...そして会うことを承諾した。

男は、ポケベルを駅前の公園にある公衆電話の上に置いておくと伝え電話を切った。
自分のポケベルが帰ってくる!急いでその場所へ向かった。

そして後日...女性は、ある作戦をたててデートの待ち合わせ場所に。
そこに現れたのは、なんと全然知らない人だった!!
しかしなぜこの男性がポケベルを盗み家にまで連絡できたのか?

実はこの男...女子高生がだ～い好きなドロボー!!
そして、部活中で誰もいない部室を物色...。

女子高生の制服などを満喫した後、生徒手帳の顔写真に一目惚れし...
話すきっかけをつくるため、とっさにポケベルを盗んだ。

そして実はこの男、女子生徒が通う高校とは別の高校の教師。
個人情報の管理が甘かった時代、なんとか、女性の自宅の番号を入手していたのだ。

しかし、ここから女性の反撃が始まる!!
この男に声をかける若者たち...彼らは女子生徒のクラスメイト達!!
女性は学校でクラスメイト達に声をかけ、犯人を捕まえる算段をたてていたのだ!

この後、男は警察に突き出され、ポケベルの窃盗容疑で逮捕された。
ポケベルが必需品だった平成初期ならではの事件だった。