2019年7月 9日 ON AIR
大量の調理でヤケド!?
福岡県にまさかの食材でやけど状態になった女性がいた!
去年の8月。
ある日、紀枝さんは近所に住む姉から大量のニンニクを分けてもらった。
そのニンニクを使い紀枝さんが作り始めたのは「ニンニク醤油」と「ガーリックオイル」。
醤油、オリーブオイルにそれぞれニンニクを入れた調味料。
それを作り始めてしばらくすると...なんだか指先がピリピリする。
でもさほど気にすることなく作業を続けた。
ところが調理を始めて1時間。紀枝さんにある異変が。
指先が強烈に痛い...特にニンニクを押さえていた人差し指がジンジンする!
すぐに手を洗ったが、まるでやけどをしたかのような痛みになり、氷水で冷やした。
そして指先を見ると...なんと真っ赤に!
この症状は「接触皮膚炎」というもの。
実は彼女はニンニクを調理する上で、大きなミスを犯していた。
ニンニクを切断し細胞が傷つくと、「アリシン」という成分が生成される。
実はこの「アリシン」には非常に強い殺菌力があり皮膚の潤いを保つアミノ酸を破壊する。
アミノ酸を失うと皮膚の細胞も壊れ、やけどと同じような症状を起こしてしまうのだ。
牛肉にすりおろしたニンニクを乗せ、しばらく放置する実験をしてみると、
15分後に黒く変色した!アリシンが牛肉の細胞を壊したのだ。
だがアリシンにもある弱点が!それが...水。
アリシンはすぐ水に溶け、その効果を失ってしまうのだ。
その為ニンニクを多めに切るときは、こまめに手を洗い、付着したアリシンを洗い落とせば全く問題ない。
彼女はそれを知らずに長時間手を洗わずにニンニクを切り、やけど状態となったのだ。
ニンニクを調理する時はこまめな手洗いを忘れずに。