2019年7月 9日 ON AIR
失神するまさかの食べ物
番組に驚くべき投稿があった。
それは体に良いとされる食材で失神した、というものだった。
神奈川県に住むある女性。
夫と、2歳になる息子との3人暮らし。
ある日の朝。
夫がシャワーを浴びている間に、女性はいつものように朝食の準備。
作っていたのは卵焼き。
風邪をひいたのか?ノドが少し痛い。
そこで、卵焼きに添えようとしていたある食材の汁を、一口だけ飲んだ。
思ったより辛みがあり、びっくりした。
その直後だった...急に胃が絞られるような感覚に襲われ、目の前がだんだん真っ暗になり、
そのまま意識を失った。
すぐに気が付いたが、さらに強烈な胃の痛みと吐き気が続いた。
その後、1時間ほどで体調は回復した。
この症状の原因は、大根おろしの汁だった。
なぜ大根おろしの汁で意識を失ったのか?
今回、女性が陥ったのは迷走神経反射という症状だった。
強い刺激やストレスが引き金となって自律神経のバランスがくずれ、血圧が低下するために、
脳に十分な血液が送れなくなり、貧血のような症状が起きること。
大根の根の部分には、ジアスターゼと呼ばれる消化酵素が多く含まれており、
すりおろすことで体内での吸収が良くなる。
彼女は胃が空の状態でジアスターゼを吸収したことで、
胃が急に動き、辛味も刺激となったため迷走神経反射が起きたと思われる。
ちなみに大根サラダのように、すりおろしていない場合は吸収に時間がかかり、
辛味を抑えられるため症状が起きる可能性は低いという。
大根おろしの汁を飲む場合は、何か食べた後に飲むことをオススメします。