放送内容

2019年9月 3日 ON AIR

命の危機!危険なショッピング

信じられないアレルギーを発症したと仰天ニュースに投稿が。


それは、小学生のあいなちゃんに突如起きたアレルギー症状だった。
何を食べてもアレルギー反応が出たことはなく、
動物や花粉のアレルギーもない健康だったあいなちゃん。


だが、4年前。突如、体に異変が...。
その日も給食をモリモリ食べ、そのあと張り切って掃除。


いつもと何ら変わらない日常だったのだが...急にギューっと押しつぶされるような腹痛が。
さらに強い吐き気と息苦しさが襲ってきた!


すぐに、病院へ救急搬送されたあいなちゃん。
症状を診た医師は、なんらかのアレルギー反応と判断。
すぐにアドレナリン注射と抗ヒスタミン剤を投与。少しして、症状は落ち着いた。


この一連の症状...実は給食で食べた「ある食べ物」が原因だったのだが、それを特定することができなかった。


そして医師は、あいなちゃんのアレルギーは、
特定の食べ物を食べた後に運動をすると発症する、
「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」だと伝えた。
これは、アレルギーの原因となる物を食べただけではアレルギー症状は起こらないが、
食べた後に運動をすることで誘発される疾患。


通常、たんぱく質は細かく分解されて血液に吸収される。
しかし、食後に運動をすると消化管の血流が悪くなるとともに、アレルゲンが消化管粘膜を通過しやすくなる。


そのため、未消化のままのアレルゲンが腸から吸収されやすくなり、アレルギー症状が起きると考えられている。


中学生の約6000人に1人の割合で現れるというデータはあるが、大人になると運動量は減り、症例報告も少ないため詳細なデータや、メカニズムはまだ解明されていない。


運動していないのに再び症状が!!


原因物質を食べただけではアレルギー症状は一切起こらないため、食事に制限はなかったが、遊びたい盛りの子どもにとっては休み時間に遊べないのはつらい。


掃除の時間は、負荷が少ない掃き掃除だけ。
病気のため仕方なかったが、クラスメイトの男子からは「楽でいいな」などという心無い声もあった。


そんなある日...塩おにぎりを食べた時に公園で走り、アレルギー反応が出た。
このことで医師はお米がアレルギーの原因だと特定。
それからは、米を食べた後は運動しない事を徹底し、症状も出ず明るく元気な生活が戻った。


ところが、予想もつかないきっかけで、アレルギーを発症してしまう!
ある日、昼食に大好物のネギトロ巻きを食べ、後はのんびりショッピング。


本人も母も、食後に運動などしないので、大丈夫だろうと思っていた。
しかし、親子での何気ない会話をしながら過ごしていたその時...なんと再び発作が!
運動をしていないのになぜ!?


再び病院で検査を受けると、医師から驚きの結果を伝えられた。
なんと、原因は親子の何気ない会話で起きた「大爆笑」だったのだ!!
笑うことで運動と同等のエネルギーを使い、アナフィラキシー症状が出たのだという。


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この出来事以降、あいなちゃんはこれまで以上に食べたら安静にすることを心がけグルメを楽しんでいる。

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