放送内容

2019年10月 8日 ON AIR

愛情たっぷりのアレで命の危機

イギリス北部の街、ダラム。
この街に住む夫婦、コナーさんとブローガンさん。
そして、2人の間に生まれた、ケイラちゃん。


今年初め...2人にとって初めての子どもを親戚にお披露目した。
みんなの愛情を受け、すくすくと育っていたケイラちゃん。


しかし、ある恐ろしいものが、ケイラちゃんに襲いかかろうとしていた!
数日後、ご飯をあげようとしても食欲がない...さらに体温も高いようだった。


そして翌朝、異変が!激しく泣き続け、おさまらない。
しばらくすると...ケイラちゃんの体に無数の赤い斑点が口の周りや手足、全身に及んでいた。


すぐに病院へ。この症状の正体は一体何なのか。
血液検査などが行われ、原因が判明した!


ケイラちゃんの体内からへルペスウイルスが検出されたのだ。
ヘルペスウイルスと言っても、いくつか種類がある。


例えば水ぼうそうもその一種だが、よく口の周りにできたりする出来物もヘルペス。
時には、口内炎として現れることもあるが、その病名が単純ヘルペスウイルス感染症(Ⅰ型)。


そして、今回ケイラがかかったのも、これと同じものだった!
通常は水ぶくれができ、痛みがある程度だが、
幼児や、免疫力が弱まっている人、
さらにアトピーなど皮膚の疾患を持っている人は重症化する場合がある。


数日の潜伏期間を経て、突然発熱や全身に発疹が現れることがある。
治療が遅れると、ウイルスが脳に入り、脳炎を起こし、死に至ることも。


それにしても、ケイラちゃんはいつ、どこで感染したのか?
すると医師からこんな質問が・・


医師「最近、ケイラちゃんにキスをしませんでしたか?」


実は...親戚夫婦が訪ねてきた時、ケイラの口にキスをしていた。
そして、その親戚は少し前にヘルペスの症状が出ていたのだ。
家に来たときには症状はなかったので、気にしていなかった。


実はヘルペスウイルスは一度感染すると、一生消えない。
また、家庭内で食べ物や食器を通じてうつるため、家族揃って感染していることが多い。


その後、ケイラは病院で抗ウイルス剤を投与するなど、早々に治療をすることができたため、命に別状はなかった。


そして現在...もうすぐ2歳になるケイラちゃん。
あの赤い斑点も、今はもう無く、元気!


実は、今回原因になった単純ヘルペスウイルス(Ⅰ型)は、世界の50歳未満の人口の7割近くが体内に持っていると言われ、その多くは自覚症状がないまま普通に生活している。


神経質になる必要はありませんが、赤ちゃんにキスをするのはちょっとだけ注意を...。

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