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愛情たっぷりのアレで命の危機
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イギリス北部の街、ダラム。
この街に住む夫婦、コナーさんとブローガンさん。
そして、2人の間に生まれた、ケイラちゃん。
今年初め...2人にとって初めての子どもを親戚にお披露目した。
みんなの愛情を受け、すくすくと育っていたケイラちゃん。
しかし、ある恐ろしいものが、ケイラちゃんに襲いかかろうとしていた!
数日後、ご飯をあげようとしても食欲がない...さらに体温も高いようだった。
そして翌朝、異変が!激しく泣き続け、おさまらない。
しばらくすると...ケイラちゃんの体に無数の赤い斑点が口の周りや手足、全身に及んでいた。
すぐに病院へ。この症状の正体は一体何なのか。
血液検査などが行われ、原因が判明した!
ケイラちゃんの体内からへルペスウイルスが検出されたのだ。
ヘルペスウイルスと言っても、いくつか種類がある。
例えば水ぼうそうもその一種だが、よく口の周りにできたりする出来物もヘルペス。
時には、口内炎として現れることもあるが、その病名が単純ヘルペスウイルス感染症(Ⅰ型)。
そして、今回ケイラがかかったのも、これと同じものだった!
通常は水ぶくれができ、痛みがある程度だが、
幼児や、免疫力が弱まっている人、
さらにアトピーなど皮膚の疾患を持っている人は重症化する場合がある。
数日の潜伏期間を経て、突然発熱や全身に発疹が現れることがある。
治療が遅れると、ウイルスが脳に入り、脳炎を起こし、死に至ることも。
それにしても、ケイラちゃんはいつ、どこで感染したのか?
すると医師からこんな質問が・・
医師「最近、ケイラちゃんにキスをしませんでしたか?」
実は...親戚夫婦が訪ねてきた時、ケイラの口にキスをしていた。
そして、その親戚は少し前にヘルペスの症状が出ていたのだ。
家に来たときには症状はなかったので、気にしていなかった。
実はヘルペスウイルスは一度感染すると、一生消えない。
また、家庭内で食べ物や食器を通じてうつるため、家族揃って感染していることが多い。
その後、ケイラは病院で抗ウイルス剤を投与するなど、早々に治療をすることができたため、命に別状はなかった。
そして現在...もうすぐ2歳になるケイラちゃん。
あの赤い斑点も、今はもう無く、元気!
実は、今回原因になった単純ヘルペスウイルス(Ⅰ型)は、世界の50歳未満の人口の7割近くが体内に持っていると言われ、その多くは自覚症状がないまま普通に生活している。
神経質になる必要はありませんが、赤ちゃんにキスをするのはちょっとだけ注意を...。