記念すべき第100回大会を迎える箱根駅伝の開催を控えお届けする「SAPPORO × 日本テレビ 特別企画 #まだ見ぬスターたちへ。」では、神野大地にインタビュー。神野は、青山学院大学在学中の第91回大会、第5区にて快走し区間新記録を樹立。“3代目山の神”と呼ばれた。
インタビューは前篇「スターとは篇」、後篇「挑戦とは篇」として、第100回大会へ出場するランナーたちへのエールを聞いた。現役のランナーはもちろん、日常生活においてもさまざまな障壁を乗り越えようとする時に共感できる、励まされる言葉も多数。当記事では「スターとは篇」を公開。
「ここぞ」という時にベストパフォーマンスを発揮する選手です。みんなの注目が集まる中で、いい走りやいい結果を出す選手がスターだと思っています。
結果を出す上で、メンタルは重要になると思っています。(在学当時)1ヶ月前位から5区を走ることが決まったので、前年度の5区の映像を毎日見ました。(コースの)最後を曲がって、右手を上げてガッツポーズするという姿を毎日見て、「自分がこうするんだ」「次は自分がスターになるんだ」という気持ちがどんどん自分の中で生まれるように意識していました。
練習でどれだけ調子が良くても試合でパフォーマンスを発揮できない選手は、大きな駅伝で代表選手になることはできません。それだけ難しさがあるからこそ、みんながそこ(の目標)に向かっていける。大きい壁だからこそ、そこを達成したいという気持ちで日々努力できると思います。やはり「簡単じゃない」というところが、人を成長させるのではないかと思います。
モチベーションが上がらない時はもちろんあります。その時は、モチベーションが上がらない理由を深く考えます。例えば怪我をして「いつ治るんだろう」など、結果が出るかわからない未来ではなかなかモチベーションが上がらないですが、(そういう時は)「これをしたらいけるんじゃないか」というものを見つけていくこと。それがモチベーション維持に繋がると思っています。
大学時代、5回ほど疲労骨折をしています。普段(怪我をせず)走れているときは、走る練習でいっぱいいっぱい。怪我した時は逆に、普段できないフィジカルのトレーニングに時間を使えるので、何度も悔しい思いをしましたがそのたびに自分の体の強さにつなげてきました。今振り返ってみても、あの時間は無駄じゃなかったと思っています。
箱根駅伝のおかげで、「自分の人生が変わったな」と思っているので、本気でやめたいと思ったことはありません。陸上とともに歩んできた人生なので、走る事というのは僕にとっては大切な存在なのかなと思っています。