「警察官にさえなれば一生安泰」そんな安易な考えから警察官になった新人・川合麻依(永野芽郁)は、通称“ハコヅメ”こと交番勤務に配属されて二週間。心身共にキツい警察の仕事に限界を感じ、早々に交番所長の伊賀崎秀一(ムロツヨシ)に辞職願を出すタイミングを狙っていた。
そんな矢先、川合は“問題”を起こして交番に飛ばされてきたという刑事課の元エース・藤聖子(戸田恵梨香)とペアを組むよう言い渡され、辞職願を出し損ねてしまう。飛ばされた理由が“パワハラ”と聞きビビる川合をよそに、藤はパトロール中に早速その能力を発揮!ある“気づき”から、不審な男(モロ師岡)を鮮やかに捕まえて……!?
一方、係長の北条保(平山祐介)率いる刑事課捜査一係では、連続窃盗犯の男・篠原を必死に追っていた。藤の同期・源誠二(三浦翔平)と、そのペアで後輩の山田武志(山田裕貴)、藤の後任で新撰組オタクの新任刑事・牧高美和(西野七瀬)と、個性あふれるメンバーが揃う刑事課捜査一係だが、そこに交番から連絡が。それは、藤が篠原を確保したという一報!実は藤が捕まえた男こそ、刑事課の追っていた窃盗犯だった!
その日、藤と川合はその後も相次ぐ通報に追われて休む暇なく駆け回る。さらに、「今から自殺する」という通報が!それは川合が配属されてからすでに15回は同じ内容で110番通報している常習者・坂本(森田甘路)で……。そして翌朝。ようやく当直勤務を終えた二人の元に警察署副署長・吉野正義(千原せいじ)から招集が入る……。
“交番”を舞台に、藤と川合、最強女性警察官ペアが誕生!!未だかつてない、“お巡りさん”の日常を描く交番エンターテインメントが幕を開ける!
吉野からの招集は“通常点検”こと、警察官の規律を保つための行事の呼び出し。還暦を迎えるという警察署長の誕生日に、最高の“通常点検”をプレゼントしようと考えていた吉野だが、川合の失態と吉野の勘違いで、大失敗に終わる!
改めて警察を辞めたいと思う川合は、宿舎に帰ると疲れから爆睡。インターホンの音で目を覚ますと、突然藤が押しかけてくる。実は藤は宿舎の隣人。牧高も加わって、川合は突如始まった女子会に付き合わされる。
そして再び出勤日。川合が辞職願を出そうとしたその時、ひったくり事件の通報が入る!車の入れない商店街に逃げ込んだ犯人を追うため、一人パトカーを降ろされる川合。息を切らし犯人を追うが、限界を迎えて転んでしまう!そんな川合の目の前で、先回りした藤は鮮やかに犯人を確保してみせる!
見物人たちから笑われ惨めな思いを味わう中、交番に戻った川合。そこにまたしても自殺をほのめかす110番常習者の坂本から通報が入る。「どうせいつものですよ」と坂本の通報を軽くあしらおうとする川合の前で、藤は「私たちは、いつだって本気じゃなきゃダメなの」と窓を突き破って鍵がかかった坂本の部屋に侵入!するとそこには首を吊った坂本が……!必死に救命処置をする藤の傍で何もできずに固まる川合。藤は坂本に付き添って病院に行くよう川合に指示する。
自分の判断ミスで坂本が死んでいたかもしれないことに激しく落ち込む川合は、交番に戻ると、伊賀崎に辞職願を差し出すが……。その時、坂本の母が交番へやってくる。「病院で目が覚めた時、川合さんがいてくれて安心した」「ありがとう」という坂本からの伝言を聞く川合。藤は川合を励まし、「ホッとしたり、ヒヤッとしたりを繰り返して、少しずつ警察官になっていけばいい」と声をかける。思わず感動する川合の前で、藤は退職願を破り捨て……!こうして、川合は新しいペア長・藤との交番生活を続けることになるのだった。