STORY

猛暑の中、休む間も無く働く藤(戸田恵梨香)と川合(永野芽郁)。刑事課の源(三浦翔平)と山田(山田裕貴)も不眠不休で飛び回り、署内の疲労はピークに。そこにタイミング悪く副署長・吉野(千原せいじ)の命令で全員参加のメンタルヘルス研修の招集がかかる。ストレスを解消するためのメンタルケアは、なぜかストレスフルに幕を開ける!

翌日。高齢ドライバーの免許更新手続きを対応した川合は、報われない交通課の仕事を悪く言っているところを、交通課一怖いと噂の宮原(駿河太郎)に聞かれてしまう。

川合は藤を急かし、逃げるように通報の対応へ。通報内容は、神社にチェーンソーを持った男が出没したというもの。源、山田も合流し、チェーンソー男の制圧ミッションが始まる……!

忙しく公務に奔走するうち、すっかり交番の仕事に慣れた川合は、似顔絵捜査でも活躍。尊敬する藤とも息が合い、ペアらしくなってきたことに喜びと自信を感じ始めていた。そんな矢先、藤と川合は交通事故の通報を受け現場へ。事故が大事に至らなかったとほっとする川合だが、藤は路上に転がったタオルケットに気づくと顔色を変える……!

ひよっこ警察官・川合にかつてない試練がのしかかろうとしていた……。

以下、ネタバレを含みます。

路上に転がっていたのは、車内から投げ出され心肺停止状態になった赤ちゃんだった。初めて悲惨な事故現場を目の当たりにして動けなくなる川合。伊賀崎(ムロツヨシ)は、感情をコントロールできない川合を早退させる。

その夜。藤と伊賀崎は、以前も夫婦喧嘩で警察沙汰になった田村夫妻の仲裁に駆けつける。妻が包丁を隠し持っていることに気づき、伊賀崎に合図を送る藤。しかし、いつも川合になら通じるはずの合図が伊賀崎には伝わらない。藤は、川合の不在を実感する。

数日後―。藤は、事故以来出勤できなくなってしまった川合にどう声をかけていいかわからないまま、日々を過ごしていた。そんな藤の様子を見た伊賀崎は「心配だよ、あの子もそうだったから」と話しかける。“あの子”とは、藤の同期・桜しおり(徳永えり)。藤は桜との間の、ある“しこり”が原因で川合への接し方も悩んでいるのだが……。

翌日。交番を訪れた川合は、しばらく休みをもらって実家に帰ることを藤に伝える。かける言葉を見つけられないまま、川合の決意を受け止める藤。そこに、交通課の宮原がやってきて……。事故の光景が頭にこびりついて離れないという川合に、「あんなのは当事者にならない限り、知らなくていい。その当事者を増やさないことが俺らの仕事だ」と言い残す宮原。さらに、警察官を続けてきたのは「誰かがやらなきゃいけない仕事だから」という藤の言葉を聞いた川合は、自分で引き受けた子ども向けの防犯教室の講話だけは最後までやることに決める。

数日後。無事講話を終え片付けをしていた川合は、子どもたちの方へスピードを緩めずに近づいてくる車に気づく!とっさに身を挺し、子どもたちを守った川合は車と接触し……!藤と伊賀崎は、今までになく狼狽した様子で駆けつけると、すぐに救急車を呼ぶ。川合の怪我は幸い軽傷。署で連絡を受けた藤は平静を装うが、源に事故の様子を話すうち、突然溢れる涙を抑えられず……。藤にとって川合は、気づかないうちに大切な存在になっていた。

数日後。再び警察官として頑張る決意をした川合は公務に復帰。ふと交番の棚で昔の署内報を見つける。そこには、町山交番のペアとして伊賀崎と桜が載っていて……。

一方、有給をとった藤は、とある施設を訪れていた。その視線の先には、車椅子でリハビリをする桜の姿が……。

藤と川合の絆を揺るがす、“ある秘密”に川合が近づこうとしていた。