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香 「あの･･･私の名前は？」
そう、加害者から提示された示談書に書かれている
支払先は健二の両親のみ。
そこには香の名前はなかったのだ。
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香 「私、健二さんの婚約者なんです。なのに、
なんで私の名前がないんですか？」
自分の名前がないことに抗議する香。
しかしこの後、信じられない言葉を耳にする！！
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代理人 「慰謝料はご家族に払うものですから。
婚約者は関係ないでしょう」
香はまだ入籍していなかったので、
正式な妻ではなく婚約者の立場。
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母親 「確かに、まだ戸籍の上では健二とは他人よね」
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香 「でも後１か月で入籍するはずだったんだから、
私だって家族の一員です。それに、私、
結婚のために会社だって辞めたんですよ！！」
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そう、香は結婚を前に寿退社していたので、
今後の収入はゼロ。
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香 「私はあの事故で最愛の人を奪われたんです。
私にも慰謝料払って下さい！！」
果たして、婚約者は慰謝料を払ってもらえるのか？
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