静香 「私がやってたのは、ただの家事じゃないんだから!」
 義男 「ふざけるな!妻が夫の世話をするのは当然のことだろ!!」
 静香 「私がプロの技であなたに奉仕してきたのは
     料理だけじゃないでしょ!!」

そう、実は…

義男 「気持ちいい〜」
静香 「腰痛にはね、この背骨の横のツボがポイントなのよ」
義男 「ホント助かるよ」
マッサージ師の資格を持つ静香に、持病の腰痛を治してもらっていた。

さらに…
 義男 「やっぱ印刷より手書きがいいって、
     上司にも評判いいんだよ!!」
 静香 「でしょ!」
ペン習字の資格を持つ静香に、仕事のフォローもしてもらっていた。

そのうえ!
 義男 「静香〜、会社で大失敗しちまったよ。オレもうダメだ」
 静香 「いい?人間は失敗から学ぶ生き物なの。
     あなたはやれば出来る人なんだから、自信持って!」
心理カウンセラーの資格を持つ静香に、
精神的なケアまでしてもらっていた。

しかも、静香の腕は確かで、結婚前にいくつかの資格で
生計を立てていたほど。
つまり、お金を取れる技術で夫の世話をしていたのだ。

 静香 「私は資格を活かしてあなたに尽くしてきたんだから、
     多くもらうのは当然でしょ!!」
 義男 「それは…」
 静香 「企業だって資格を持っている人は優遇されて、
     資格手当だって出すじゃない!!」

 義男 「妻の資格手当なんて聞いたことないよ!!」
 静香 「とにかく、上乗せしてもらうわよ!!」
果たして、妻がプロの資格を持っていた場合、
財産分与を上乗せできるのか?

 
上乗せできる
上乗せできない