1週間後、ようやく失恋の傷が癒えた真一は会社に出勤した。
 真一 「おはようございます!」

 同僚 「おい、風邪、大丈夫か?みんな心配してたんだぞ!」
1週間も休んだ真一を心配し、やさしい言葉をかける同僚。

ところが、
 真一 「実は、俺、風邪で休んでた訳じゃないんです」
真一は、失恋のショックで休んでしまったことを正直に話した。

 真一 「失恋で仕事休むなんて、カッコ悪くて言えませんでした。
     スミマセン」
すると、
 一同 「え〜、失恋!?」

社内から微妙な空気が流れたその時、上司から思いがけない言葉が!
 上司 「じゃあ、お前は病欠扱いにはできないな!
     給料からキッチリ引かせてもらうからな!」
 真一 「えっ!?」

実は、真一の会社では、病欠の場合、
1週間以内なら給料が支給される仕組みになっていた。
 上司 「体調不良で休んだ訳じゃないからな」
今回の真一の休みは、病欠にあたらないと上司は判断したのだ。

しかし!
 真一 「ちょっと待って下さい!僕は失恋して働ける状態じゃなかった
     んです!これは病欠ですよ!」
 上司 「失恋が病欠にあたる訳ないだろ!」
 真一 「恋の病も立派な病気です!絶対に給料はもらいますからね!」
果たして、恋の病は病欠として認められるのか?

 
認められる
認められない