スレイナはこの家で弟とお父さんと3人で暮らしている。
母親は数年前、家を出ていってしまった。
そのため、家では彼女がお母さん代わり。
家事や弟の面倒全てをこなしている。
父親の仕事は地雷が埋まっているかもしれない森を開拓し、
政府に売っている。

そんなスレイナが今一番したいこと。
 スレイナ 「学校に行きたいの」
現在13歳。本来中学生の彼女が学校に通えない理由は、
貧しさ以外にもう1つあった。

トロピアン村は人口800人のうち子供が約300人もいる。
しかし、学校の数はわずか1校。先生も3人しかいない。
しかもこの学校は政府が建てたものではなく、村の有志で建てたもの。

壁もなく雨が降れば授業は中止。教室が1つしかないため、
常に生徒であふれ、学校も午前・午後の2部制で授業を行っているほど。
教科書も足りず、数人で一冊の139名がひとつの教室で学んでいる。

先生「この村は校舎も教科書も、そして先生の数も全てが足りません。
   しかも収容人数のせいで、この学校は3年生までしか
   教えられないんです。
   隣の学校は20kmも離れているため、通えません」
この村では小学校3年生までで自動的に卒業になってしまう。

 スレイナ 「本当は学校に通いたいので、でも隣の村に
       行くこともできないし。
       もし私が行ったら弟の面倒も見れなくなるし」
 父 「親としては学校に行かせたいんです。
    家事はしなくていいから、学校で学んでほしい」

スレイナは宝物を見せてくれた。それは一冊のボロボロの教科書だった。
 スレイナ 「この本は村の外れの道で拾ったの」
英語の教科書。
 スレイナ 「今は読めないけど、勉強していつか
       読めるようになりたい」
そんなスレイナの夢は
 スレイナ 「学校に行って勉強すること、そして将来、
       英語を覚えて世界中を旅するガイドになりたい」
学校に行けば、そんな子供たちの夢が叶う。

島田紳助がいよいよ本腰を上げた。
 紳助 「お金を出せばいいという話ではない。
     みんなで協力してやらなきゃ意味がない」
そこで紳助からある提案が。
 紳助 「みんな描くって!描く描く」
多くの有名人に絵を描いてもらってオークションにかける。
そのお金でカンボジアに学校を建てようというのだ。

題して「100枚の絵でつなぐ、学校建設プロジェクト」
壮大なプロジェクトが動き始める。
〜つづく〜