よし子　「今日来たのは、夫の遺族年金のことです」
　真紀　「えっ、遺族年金？」

遺族年金とは、年金に加入している人が死亡したとき、
その遺族に支給される年金のこと。

　よし子　「遺族年金は、戸籍上の妻である私が受け取りますから！」
　真紀　「えっ…そんな」

健二の遺産は法律上、正妻に入る。

しかし、真紀は１０年もの間、健二と一緒に暮らしてきたので、

遺族年金だけは自分に入ると思っていた。
真紀　「亡くなる前、あなたは看病にもこなかったじゃないですか！？
　　　　 それに、私はもう独りだし、
　　　　 これから先どうやって生活していけばいいの！」

　よし子　「そんな事知らないわよ！法律は法律でしょ？」

果たして、亡くなった夫の遺族年金を受け取れるのは、
正妻？それとも内縁の妻？