北村弁護士の見解 学者については、絶対に無罪であるべきなんですよ。 もし罪に問われることになれば、次回以降国が招集しても、絶対地震学者は出ていかないですよ。 例えば担当者ですけど、これはどうも学者が正直に述べて 「どちらの可能性もあるよ」と言ったものを「安全だ」と発表したと思われるんです。 これはどうも過失はあると。 しかしながら、もし「危ないかもしれないけども安全かもしれない」という正確な発表をしたら、 どうなったかという話なんですよ。 過失と死亡との結果の間に因果関係がなきゃいけないんです。 過失致死罪を問うためにはね。 で、これは6日後に地震が起きているんですよ。 6日間の間に補強工事をして、これが崩れないようにできたのかという問題なんです。 誤って発表した事と亡くなった事との間で因果関係がないとなるとあり得ないです。 <「日本人は自然災害に対して他の国に比べて寛容では?」という質問に対して> イタリアのこの裁判の場合は、どうも見ると国民感情、 「これだけの大きな被害を受けたのに誰も裁かれていない」と、 「ましてウソの発表をどうもしているらしい」というのを捉えて、 ちょっと感情的な判決になったように思えてならないんですよ。 |