「香典は誰のもの?」

世界でもトップクラスと言われる、日本の葬儀費用。
平均およそ200万円。

しかし、一般的に香典で集まったお金で、
葬儀費用を賄える場合が多い。
そんな香典が、思わぬトラブルを招く事も…

父を亡くしたばかりの兄妹2人のケース。
 兄・一樹 「はぁ〜、オヤジも少しくらい財産残してくれよな…」
 妹・聡子 「確かに…」

教師だった父は早くに妻を亡くし、
男手一つで兄妹を育てたが、貯金は全くなかった。
 一樹「葬儀費用200万も出してる、俺の身にもなってくれよ…」

しかし、葬儀が終わると驚くべき事が!
 一樹「スゲぇ!香典が500万もあるぜ!!」

なんと、弔問した教え子は総勢1000人!
葬儀代を差し引いても、残り300万円。
 一樹「これで車買い替えようかな〜」
すると!

 聡子 「ちょっと待ってよ!
     遺産がないんだから、私にも貰う権利があるはずよ!」

 一樹 「はぁ?葬儀代は全額俺が出したんだ!
     それに喪主も俺だし、この金は当然俺のもんだ!!」
 聡子 「いいえ!遺産代わりに、きっちり折半してもらうわよ!!」
果たして、葬儀代を差し引いて余った香典は、
喪主一樹のものか?それとも兄妹2人のものか?

 
喪主(兄)のもの
兄妹で折半