「部下から上司への"逆パワハラ"、慰謝料とれる?」

近年すっかり定着した、パワハラという言葉。
パワハラとは、パワーハラスメントの略で、
職場で立場が上の者が下の者に嫌がらせをすることを言う。

昨年度、パワハラの相談件数はおよそ6万件、10年前の約5倍にのぼる。

最近では、女性が妊娠・出産にあたって嫌がらせを受ける
「マタハラ(マタニティーハラスメント)」、

さらに、体臭や口臭によって周りの人に不快感を与える
「スメハラ(スメルハラスメント)」という言葉も登場し、
職場での嫌がらせに対する意識は高まる一方。

そんな中、新種の「パワハラ」が
新聞やネットで大きな話題となっている。
今回の相談者、遠藤卓さんもその被害者の一人。
彼は今年、課長として新しい部署に異動。

彼の部下・前田は成績優秀、社内でも一目置かれる存在で、
遠藤は前田を頼りにしていた。

 遠藤 「前田君、今度の会議資料作ってくれないかな?」
しかし…
 前田 「前の課長は自分でやってましたよ。
     (独り言で) 仕事押し付けんなよ。」

さらに、
 遠藤 「前田君、この書類は何を書けばいいんだっけ?」
 前田 「それ、前も言いましたよね? 何回言えばいいんですか?
     (独り言で) 使えねえ。」
前田は事あるごとに遠藤を非難し、言うことを聞いてくれない。