「認知症の父の遺言」

認知症。
現在、65歳以上の高齢者の
6人に1人が認知症といわれる。

今回の相談者は父親を亡くしたばかりの恵子さん。

 兄 「認知症の面倒、大変だったな」
 恵子 「お兄ちゃん」

母親は10年前に他界。
恵子は認知症を患っていた80歳の父を
1人で世話してきた。

すると
 兄 「おい、これ見てみろよ」
それは、父からの遺言書。

そこに書かれていたのは…
 遺言書 「全ての財産は、面倒をみてくれた恵子に相続させる」
 恵子 「お父さん、ありがとう」

しかし、
 兄 「おふくろもいないんだし、
    オヤジの財産は俺とお前で折半するのが普通だろ!
    オヤジは認知症だったし、
    こんな遺言書に従えるか!」

確かに、認知症の人が書いた遺言書が原因で、
家族間のトラブルが増え、
裁判で無効と判定されるケースもある。

 恵子 「これはお父さんが認知症になる前に書いたものよ!」
 兄 「じゃあ、遺言書を書いた時にオヤジが
    認知症じゃなかった証拠を見せてみろよ!」
 恵子 「病院の診断書もないし、どうすればいいんだろう」

果たして、実際の裁判になった場合、
この遺言書が有効か無効か、どう判断するのか!?

 
4人の弁護士の見解はこちら