菊地弁護士の見解

拾ってきたということでは交換価値0で取得しているわけです。
しかも10年経って成犬でそうとうな年でしょうから、
これ客観的な交換価値で言ったら0です。
だから問題は、どれだけ愛情的な部分を見るかなんですけれども、
たくさん可愛がった人にはたくさん払わなきゃいけません。
冷たかった人にはそうでもないっていうようなことになると、
賠償額がこんなんなってしまう。

こういうことがあると、
みな「いや、私は可愛がっていたんだ。」「いや、私は家族同然に」
みんなこう言えば高くなっちゃう。
これは法廷はグチャグチャになっちゃいますからね。
冷たいようですけれども、
法律の世界では交換価値として把握するしかない。

僕は犬は大好きですよ。
今のVTRに出てきた犬は
私の前に飼っていた死んだ犬にそっくりですから。
私もうわっと思いましたけどもね、
これは客観的な世界で冷徹に我々は判断しなきゃいけないんです。


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