「「やりがい搾取」を主張して給料を要求!?」
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今回の相談者は、陶芸家の近藤龍之介さん(仮名・58歳)
近藤には、入門して1年になる内弟子・隆司(仮名・28歳)がいた。
近藤 「修業はつらいが、それが作品に生きてくる」
隆司 「はい!」
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弟子は朝早くから自宅の掃除、朝食の準備はもちろん、
夜は遅くまで陶芸の下仕事など、
主に近藤の雑用をしながら少ない時間で陶芸を教わっていた。
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近藤は弟子に週1日は休みを与え、
小遣いとして月に5万円渡していた。
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そんなある日・・・
隆司 「やっぱり無理です。辞めさせてください」
近藤 「そうか・・・」
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すると、弟子から思いもよらぬ一言が。
隆司 「あと、1年分の給料、払ってもらえます?」
近藤 「何? それは約束と違うだろ!」
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実は1年前・・・
隆司 「陶芸家は僕の夢なんです!」
近藤 「俺は弟子を取らない主義だから」
隆司 「お金はいりませんし、何でもやります!」
熱意に押し切られての弟子入りだった。
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近藤 「お前が好きでやってきたんだろ!」
隆司 「それ、やりがい搾取ですよ」
近藤 「やりがい搾取?」
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やりがい搾取とは、仕事への"やりがい"を強く意識させられて、
安い給料や長時間労働を強いられている状態の事。
今、話題になっている新たな社会問題。
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隆司 「この1年間の給料、きっちり払ってもらいます!」
近藤 「修業中のヤツに払う金なんかあるか!」
果たして、師匠は弟子に1年分の給料を支払わなければならないのか?
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