「孤独死の告知義務」
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高齢化社会の現在、深刻な問題となっているのが"孤独死"。
東京23区内で孤独死した高齢者の数が2015年に3000人を超え、
統計を取り始めた2003年の2倍以上に。
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そんな"孤独死"のトラブルに巻き込まれたのが、
新婚の田中誠司さん・香織さん夫妻(仮名)。
2人はこの賃貸マンションに引っ越してきたのだが・・・
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近所のおばさん 「あそこの部屋、前に住んでいたおじいさんが
孤独死されていたのよ」
誠司 「え?」
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誠司たちが入居した部屋は、前に住んでいた老人が孤独死。
2日後に発見された。心臓発作による病死だった。
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誠司たちはそのことを、全く知らずに賃貸契約していた。
すぐに不動産屋へ向かった。
誠司 「こんな大事なこと、なんで言ってくれなかったんですか!」
不動産屋 「あの一件は、事件性がありませんでしたので」
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確かに、通常、殺人や事故などが起きた場合は
告知義務が発生するのだが、
不動産屋 「きちんとクリーニングも済んでいますし、
告知する必要はないでしょう」
誠司 「それを知っていたら入居なんかしなかったよ!」
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果たして、前の住人の"孤独死"を告知する義務はあるのだろうか?
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