北川景子主演「家売るオンナ」振り返り中編 / 万智の意外な一面が明らかになる中盤戦
2019年1月9日(水)よる10:00スタート(初回10分拡大)の、日本テレビ系新水曜ドラマ「家売るオンナの逆襲」。 北川景子演じる三軒家万智は「私に売れない家はない!」がモットー。2016年7月クールに放送された「家売るオンナ」、2017年5月の「帰ってきた家売るオンナ」で、万智はその豪腕を存分に発揮してきた。
この記事では、「家売るオンナの逆襲」放送開始を控え、これまでの「家売るオンナ」ストーリーを振り返り。当記事では中盤の第5話から第8話までを振り返る。
第4話で、昔ホームレスであったことを明かした万智だが、その後も自身の意外な背景を明かすシーンがしばし登場する。一方、営業所の一同の意識も着実に前向きに変えていく。
第1話から第4話の振り返り記事:https://www.ntv.co.jp/ieuru_gyakushu/articles/102nxsh66u51tux3y29.html
第5話
庭野(工藤阿須加)は、勝ち気なフリージャーナリストの独身女性・日向詩文(ともさかりえ)を担当。一方万智は出版社の校閲部で働く地味な独身OL・草壁歩子(山田真歩)を担当する。
庭野は万智そっくりの強気な詩文に振り回され、家探しは難航する。詩文がようやく気に入ったマンションの8階の部屋は、万智の客・歩子が申し込みを進めようとしていた部屋で…。「私が買うから」と主張する詩文だが、「順番は順番です」と万智。
このマンションに、他に空き部屋がないかどうか探る庭野。他に2階の部屋が売れると突き止め、詩文に8階、歩子に「500万安い」ということを売りに2階の部屋を売ろうとする。しかし2人とも時を同じくして「買うのをやめる」と言い出す。
庭野は2組とも売って万智をギャフンと言わせたかったのだが、この展開に「先走ってこんなことになってしまって。すみませんでした」「ガツんとやるなんて、100年早かったです」と伝える。そんな庭野に万智は「来なさい。2枚目気取ってんじゃねえ!早く来い!」と、詩文と歩子が働く出版社に連れていく。
まず歩子のいる校閲部に乱入する万智。部が騒然とする中「アリとキリギリスの話はご存知ですか」と語り出す。歩子に対して「あなたはアリとキリギリスのアリなんです」と言う。校閲の仕事に対して「勤勉な我々の日本人の美徳そのものです。みなさまのおかげで、日本語はいまだ死なず、活字文化は守り育てられています」と他の校閲部員も聞こえる中で語る。その言葉を聞いた歩子は、2階の部屋を買うこととなった。
さらに、万智と庭野は詩文の元へ。また「アリとキリギリスの話をご存知ですよね」と言う万智に庭野は驚くが、ここから先ほどと違う話を語り出す。「ヨーロッパの一部では、(この話は)アリとコオロギだったそうです」と言うのだ。物語の中で、コオロギがアリに「命を謳歌して生きてきたか、ただ食料をためこんでいるだけで、生きたといえるのか」と言ったと説明する万智。「コオロギのように今この瞬間を謳歌するのもまた人生です。今欲しいなら今家を買い、苦しくなったら売ればいいのです。誇り高く使命を果たし、人生を謳歌するのが日向様です」と、詩文の生き方を肯定することで部屋を買うことを決意させた。こうして無事に2人とも家を買わせることに成功。
エンディングでは、万智と庭野が帰り道。急に雨が降り出して「雨宿りしましょう」と万智の腕を掴む庭野。4話で明かされた「ホームレスだった」ということが本当なのかと問うと「両親が事故で死んだのは高校2年の時。一人っ子だった私に、父の膨大な借金が残った」と言う。相続放棄をしなかったのかと庭野は聞くが「教えてくれる人も」「かばってくれる人も」「引き取ってくれる人もいなくて」公園で暮らし始めたと万智は回想する。「肺炎で倒れて保護されるまでの1週間、3年にも感じられるぐらいに長かったし、辛かった」「何があってもあの時以上に辛いことはないと思う」とさらに語る万智。施設を飛び出してからは朝も昼も夜も働き、去年その借金の返済が終わったという。
第6話
万智の登場で新宿営業所トップの座を奪われ、人知れず苛立ちを感じていた足立(千葉雄大)は保険会社からヘッドハンティングを持ちかけられる。
そんな時、かつて家を買った顧客・宮澤和之(東根作寿英)が再び足立の元を訪れる。そこでなんと愛人の礼央奈(小野ゆり子)のためのマンションを買いたいと相談される。
足立は、奥さんとの家を買った時にとにかく感謝され、社内報にも載ったのだが、今度は愛人の家を探すという状況に「かわいいお嬢さんや綺麗な奥さんのことを思うと…」とため息をつく。そしてヘッドハンティングを持ちかけられた保険会社に話を聞きに行くと、かなりの好条件に驚く。
一方、庭野は、「お隣さんが普通の人なら家を買いたい」という客を担当し、ついに家が売れそうだと張り切る。隣人を張り込んで「普通の人」かどうか確かめるも、女装をしたおじいさんが出てくることを目撃してしまい、売れそうな物件の雲行きが怪しく…。
足立と庭野、ともに壁にぶち当たる中、足立の元に宮澤の妻・昌代(田中美奈子)が押しかけて来て会社は修羅場に…!不倫がバレてしまったようで、和之は愛人・礼央奈と別れて、手切れ金としてマンションを与えると言い出す。しかし、礼央奈は「いらないそんなもの」「私の気持ちなんかかけらも考えてないでしょ」と言われてしまう。
誰も幸せにならない状況に落ち込む足立を、庭野は行きつけの餃子屋に誘う。すると店で万智と鉢合わせ。悩んでいる足立と庭野をウジウジ悩んでいると突き放す。
足立と庭野は何か言葉をかけられて吹っ切れたようだが、足立は礼央奈に、割り切って取るもの(手切れ金としてのマンション)は取ったほうがいいと思います、と改めて勧める。さらにヘッドハンティング先には、「この(不動産の)仕事の奥深いところを知りたい」「目を留めていただいて嬉しかったです。これからの励みにもなりました。ありがとうございました」と丁重に断りを入れた。
庭野は、女装をしている隣人宅に意を決して話を聞く。すると女装は亡くなった奥さんの服を(思い出せるように)着ているということだったのだ。さらに、客が「目障りね」と言っていた木はバラの木で、奥さんがずっとローズティーを作っていたというエピソードまで。庭野は「お目にかかったらとても良い方でした、素敵な方でした」と伝え、ローズティーを客に出す。結果「ここに決めよう」と客。
2人を吹っ切れさせた言葉は「あなたたちの仕事はなんだ、家を売ることです!」という、万智の口癖といえる言葉。「僕らは家を売るんだ。余計なことを考えるのは傲慢である!って思ったんです」と足立。悩める若手社員たちの仕事への取り組み方にも良い影響を与えた万智であった。
第7話
美加(イモトアヤコ)の母・貴美子(原日出子)が新宿営業所に押しかける。夫の保(モロ師岡)が浮気して家を出たことにより、離婚し今まで夫婦で一緒に住んでいた家を売り払ってほしいというのだ。万智が貴美子の話を聞くことに。しかし美加は自分の育った家がなくなることに強く反対する。
一方、屋代は顧客から声をかけられたお見合いに庭野を誘う。万智に心惹かれる庭野は見合いを躊躇するが、結果的に受ける。しかし、日頃接する万智の声の大きさに対し、お見合い相手の声の小ささに物足りなさを感じ…お見合いは結局成立しなかった。
美加の両親の離婚は成立。白洲家の取り壊しと土地の売却は目前に迫っていた。美加は「壊すなら私も一緒に壊せ」と家に立てこもってしまう。
「私が説得します」と万智は金槌でガラスを割って入る。そして「私は昔ホームレスだった。両親が死んだあと…」と、ホームレス時代のエピソードを語り出す。「公園で暮らしていた。そのとき高校2年生、季節は梅雨だった。育った家を追い出されるときのこと、私は今も夢に見る。雨の日の朝だった。私は今、過去に縛られている。だから私はこうなんだ。今も家にこだわっている。家を追われた過去から解放されない。だから今も家を売っている」と美加に語りかける。「いくら売っても穴は埋まらない。過去から解放されない。今のあなたも同じだ。過去から自分を解放しなさい」「自分を解放しろ、心を解き放て。白洲美加はわたしのようになってはならない」と。図らずも、万智が家を売ることにこだわることの背景が明かされた。
白洲一家は結局別々に住むことになったが、万智は貴美子と保にそれぞれマンションを紹介して、双眼鏡をプレゼントしていた。離婚は成立するも、双眼鏡で覗くと手を振っている様子がわかる距離にお互いが住む環境を整えた。貴美子は「私の帰りが遅いと携帯を鳴らす」、保は「洗濯物の干し方が悪いって、家まで来たんだぞー」とお互いのことを語り、貴美子は「一緒に暮らしてたらこうはいかなかったもの」と言う。一旦離れてみることでパートナーの良いところが見える…過去を解き放つだけではなく、そんな新たな生活を白洲家に与えることとなった。
第8話
新宿営業所に屋代を突如訪ねてきたのはなんと元妻・理恵(櫻井淳子)。2度目の夫と離婚した際の慰謝料代わりにもらった家を売却して欲しいと頼む。その家、私が売りますと万智。
一方、足立は大人気のお天気お姉さん・前原あかね(篠田麻里子)の担当につくこととなりテンションが上がる。しかし、あかねの本性は禁煙の店内でタバコをふかすなどテレビとは別人。さらに、マネージャーの津田(和田正人)とともに登場するのだが、「実は私たち、結婚しておりまして」と既婚者だと発覚。津田より「なんだか心もとなくて…」と担当を変える要望が出て、結局こちらも万智が担当することに。
マネージャー兼主夫の津田は、「僕も気象予報士なんです」と言う。2人が出会った頃、津田は地方局で天気予報を何コマも担当していて、彼女はアシスタントで、「いつも2人で空を見上げて、雲の味方、風の感じ方を僕が彼女に教えていました」と言う。しかし今は冷めきった関係で「僕をもう必要としていないかもしれません」という。そんな津田には好きな人ができたのではと万智は見透かし、足立と庭野に津田の行動を探れと指示する。
足立と庭野は、津田が花屋の女性と待ち合わせしているという場所を突き止める。そこに「花屋さんには帰ってもらいました」と万智が登場。津田は、気象予報士として需要がなく、妻・前原にもこき使われている現状で花屋がとても優しくて…と津田は万智に白状する。しかし前原に気象予報士として一流になってほしい、「父親が娘を思うような感じで」願っているとも言う。そのように津田の本音を聞き出した万智だが、その様子を週刊誌のカメラマンに撮影されてしまう。
なんとその万智との打ち合わせの様子を不倫現場のように書かれ、さらに津田は前原の夫であり、人気者の前原が実は既婚者であるということも記事に書かれ世間にバレてしまう。前原は「旦那が浮気しているとかどうでもいいんだけど、人妻だったっていうのは相当イメージダウンでしょ」と問う。そんな2人の前に万智が登場。
内見に案内した物件は、空が見える。「こんな風に空を見上げるのはいつ以来ですか」「2人はもう男と女ではない、男と女に戻ることもない、でも人間としてお互いを必要としています。依存し合い、もたれ合い、求め合っています。だから離れることはできません」と諭す万智。
前原は、2人が知り合った頃、津田に色々教えてもらったことを思い出す。「アンタがいないとやだ、私」と前原。津田は「威張ればいいよ」「ワガママ言えばいいよ」と優しく語る…となったところで、新たな物件をお買い上げ。
「一つ屋根の下で、一緒に歳を重ねていくなら、それは家族です」という万智の言葉が屋代に響いたようで、家を探したいだけではなく復縁を迫る元妻・理恵にはやり直す気はないと語るが、元妻の女友達と一緒に4人で暮らせる寂しくない物件を紹介した。「大ちゃん、この家買うわー」と理恵は決意。
その後、前原はお天気お姉さんとしてのキャラをありのままのヤンキー風に変更。理恵も友達と楽しく暮らすこととなった。
次回は9話・10話・SP版までを振り返ります。また、年末年始は下記もお楽しみください。
日本テレビ地上波一挙放送
12月31日(月)2:10~5:00 「家売るオンナ」一挙放送! 前編
12月31日(月)5:00~6:30「家売るオンナ」一挙放送! 後編
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https://www.ntv.co.jp/ieuru_gyakushu/articles/102kfdf1e1ubc3cl8c1.html